2.入居時の節約ポイント

より安い家賃の新居に目星がつき、あとは契約だけとなった際にも、できるだけ節約はしたいもの。新たな部屋に住む際には、敷金や礼金のほか、仲介手数料、火災保険料、引っ越し費用、カギの交換代など様々な出費があります。特に、敷金や礼金、仲介手数料は家賃の何カ月分と定められている場合が多く、負担も大きいですよね。可能な限り出費は抑えたいですが、どうするのがベストなのでしょうか。

敷金とは、家賃の滞納や退去時の修繕に備えて支払う保証金のこと。また、礼金とは文字通り、部屋を貸してくれたお礼の意味で渡すものです。同じ物件でも、仲介業者によって敷金や礼金の条件が違うケースもありますので、複数の業者で比較してみましょう。また、成約すれば1カ月分かかることが一般的な仲介手数料も、仲介手数料無料のサイトで探して省くといった工夫もできます。敷金や礼金の交渉が難しいなら、月々の家賃を下げられるかを聞いてみましょう。特に、賃貸の閑散期である4月以降がおすすめです。仮に数千円程度であっても、長い目で見れば大きな節約につながります。

3.いい物件を見つけて長く住む

もう一つ、家賃を節約する方法としては、いい物件を見つけて長く住むということ。より安い家賃の家へ引っ越すことで節約になりますが、むやみに転居を繰り返すとそのたびに出費がかさんでしまいます。ある程度腰を落ち着けることを前提に、適正な家賃の物件を探すようにしましょう。物件を大切に長く住んでいると、更新時に家賃や更新料を下げてくれる場合もあります。

家賃が下げられると、固定費の負担が減って家計のやりくりが楽になりますね。家賃の高さが気になっている、あるいは、これから引っ越しを考えているという人は、家賃節約の工夫をしてみましょう。

筆者プロフィール:武藤貴子
ファイナンシャル・プランナー(AFP)、ネット起業コンサルタント
会社員時代、お金の知識の必要性を感じ、AFP(日本FP協会認定)資格を取得。二足のわらじでファイナンシャル・プランナーとしてセミナーやマネーコラムの執筆を展開。独立後はネット起業のコンサルティングを行うとともに、執筆や個人マネー相談を中心に活動中。FP Cafe登録FP。