ベンチマークで性能を確かめる

本機搭載されているCore i5-6200Uは、2コア4スレッドのCPU。動作クロックは2.3GHzで、TurboBoost時は最大2.8GHzまで上昇する。前モデルではIntel Atomを採用していたので、Intel Coreに変わっただけでも大きな性能アップが期待できる。また、ストレージは高速なデータ転送が可能なPCI Express接続のSSDで、こちらもパフォーマンスに大きく影響しているはずだ。

早速ベンチマークで性能をチェックしよう。まず使用したのは、総合ベンチマークソフト「PCMark 8」で、ワークロードは「Home accelerated」を用いた。2in1PCとしてなかなか良好な結果で、一般的な作業で不満がでることはなさそうだ。

PCMark 8 Home accelerated 3.0の結果

続いて、定番3Dベンチマークソフトの「3DMark」を試した。CPU内蔵グラフィックを使用しているので3D性能はそれほど高くはないが、軽いゲームなら十分プレイできるレベル。また、ゲーム系ベンチマークソフトとして「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト スコア」も実施したが、こちらは1,280×720ドットであれば最高品質でも「快適」という評価が得られ、解像度を下げればプレイできるゲームの幅は広がるだろう。ただ、高い負荷がかかると冷却ファンの音はやや大きくなる。

3DMarkの結果
Ice Storm 41388
Ice Storm Extreme 25823
Cloud Gate 5003
Sky Diver 3990
Fire Strike 768
Time Spy 171
ドラゴンクエストX ベンチマークソフト スコア
グラフィックス設定 解像度 スコア 評価
低品質 1280x720 7737 とても快適
標準品質 1280x720 6012 快適
最高品質 1280x720 6026 快適

ストレージのデータ転送速度を測る「CrystalDiskMark」では、PCI Express接続のSSDということもあり、シーケンシャルリードは1,700MB/秒を超えるハイスピード。本機のレスポンスのよさに貢献している。

CrystalDiskMark 5.2.1の結果

また、PCMark 8でバッテリーテストも行ったが約3時間22分となった。公表の最大約5.1時間より短い時間となっているが、PCMark 8のテストは負荷が大きいので、実際はもっと長く駆動するだろう。

PCMark 8 Estimated battery lifeの結果

ACアダプタはコンセントに直接挿すタイプ

高性能なCPUとSSDによって良好なレスポンスと処理性能を備え、着脱式のキーボードとアクティブペンが標準で付属。画面の解像度も高く、ビジネスからホビーまで幅広い用途で活躍できるスペックを備えているのが大きな魅力だ。今回使用したモデルは実売価格が約15万円だが、直販の下位モデルなら11万円台から購入が可能。高性能で使いやすい2in1を求めているならチェックしておきたい1台だ。

詳細スペック
製品名 Lenovo ideapad MIIX 510(80U1000YJP)
CPU Intel Core i5-6200U (2.3GHz)
メモリ DDR4-2133MHz 4GB
ストレージ 256GB SSD(PCI Express 3.0×4接続)
グラフィックス Intel HD Graphics 520(CPU内蔵)
光学ドライブ なし
ディスプレイ 12.2型ワイド(1,920×1,200ドット)
通信機能 IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth v4.0
インタフェース USB 3.0 Type-C×1(HDMI-out機能)、USB 3.0 Type-A×1、USB 2.0 Type-A×1、マイク/ヘッドホン・コンボ・ジャックなど
OS Windows 10 Home 64bit
バッテリ駆動時間 約5.1時間(JEITA 2.0)
本体サイズ/重量 W301.9×D203.1×H10.1mm/約880g