ロボットレシピは、あらかじめ作例が標準プログラムと一緒に用意されており、3Dモデリングを見ながらロボット(動物、乗り物、楽器)を作るものだ。あらかじめプログラムが用意されているので、誰にでも理解できる。

そこで飽き足らなくなったところで登場するのが学習コース。発表時点では「はじめてのロボットプログラミング」と「ブロックアーティストになろう」の2つが用意されている。前者がプログラミング、後者がブロック作成を学ぶチュートリアルコースだ。あわせて30時間ほどの学習時間を想定しているほか、今後学習コースの追加が示唆された。

さらに発展させたものが「自由製作」で、今まで学んだ知識とアイディアをベースに、オリジナルのロボットとプログラムを作る。作成したプログラムはコレクションで保存したり、KOOVのソーシャルメディアを通じて作品画像を公開したりできる。この仕組みによって、21世紀のスキルとして求められている、コラボレーション能力を磨けるということだ。

初級編となるのが「ロボットレシピ」だ。いくつか用意された作例を、詳細な説明と完成プログラムで楽しむ。プログラムは改変可能

次はロボットやプログラムを体系的に学ぶ「学習コース」。学習コースは現在2つ用意されているが、今後増えるようだ

ブロックの組み方や強度・重心の取り方を学ぶのが「ブロックアーティストになろう」

KOOVコアのプログラムを学ぶのが「はじめてのロボットプログラミング」

ロボットレシピのデモ。どのように差し込むかがピンク色の線で表示される。図は3Dモデリングされているので回転・拡大が自由にできるようになっている。左下が完成図

プログラム言語は「Scratch」ライクのものだが、KOOVのカラーリングに合わせたり、プログラムの転送が行えるようになっている

「はじめてのロボットプログラミング」の例。画面のようにアシスタントがついており、家庭で一人でも学べる工夫を凝らしている

モチベーションアップのために到達度がマップでわかり、ミッションをクリアするとバッジがもらえる

チュートリアルもクリアすれば、あとは自分のアイディアをかたちにする「自由製作」に挑戦することになる

モチベーションアップとコラボレーション力アップのためにソーシャルメディアが用意される

ソニーがなぜKOOVを行うかということに対し、「Play.Code.Create.」というKOOVのタグラインを紹介。「遊びの中での感動体験が最高の学びとなる」という考えに加えて、タグラインのPlayがソニーらしさになるという。

遊びの中での感動体験によって学習力を上げようという。そしてその遊びがソニーらしいのではないかとコメントしていた

フォトセッション。礒津氏が持っているのはワニで指を入れると3パターンの動きをする。北野氏が持っているのがギターでパーツの距離で音程が変わる