OSビルド15019の改善点・既知の問題

ここからはPC版の修正内容と確認済みの問題を紹介する。まずは修正箇所から。

  • Xbox 360もしくはXbox Oneコントローラーを接続すると、Dwm.exeがクラッシュし、ディスプレイ表示が正しく行われなくなる問題を修正した。
  • 特定のPCゲームプレイ時に[Alt]+[Tab]キーを押して別のウィンドウにフォーカスを移動すると、両者に対して点滅する問題を修正した。
  • Microsoft Edgeで「ナレーター」を使用する
  • 「ナレーター」とMicrosoft Edgeの組み合わせで使用すると、正しく読み上げられない問題を修正した。
  • Microsoft EdgeのWebノートに選択した文字列を貼り付けると、Microsoft Edgeがクラッシュする問題を修正した。
  • Microsoft EdgeでTwitch.tvのストリームコンテンツが視聴できない問題を修正した。
  • Microsoft EdgeでPDFファイルを共有するとクラッシュする問題を修正した。
  • Microsoft Edgeの電子書籍ビューアを更新し、[Ctrl]キー+マウスホイールボタンによるズーム機能をサポートした。
  • ハンガリー語用キーボードを使用時にMicrosoft Edgeの「F12 Developer Tools」ウィンドウへの文字入力ができなかった問題を修正した。
  • 「項目のサイズ変更」をコントロールパネルから「設定」の<システム/ディスプレイ>に並ぶ<Cusom scaling>に移行した(筆者注: その結果、コントロールパネルの「ディスプレイ」は廃止された)。
  • 高DPI環境で、タスクバーのプレビューアイコンが予期せずに小さくなる問題を修正した。
  • 文字数制限があるテキストボックスに省略を意味する記号を入力する機能をタッチキーボードに追加した。これらは英語やドイツ語などラテン系言語で利用できる。
  • タブレットモード使用時に特定のUWPアプリケーションで、テキストボックスの外をタップしてもタッチキーボードが無効にならない問題を修正した。
  • 新しい互換性オプションの設定項目名ミスを修正した。
  • 新たにピン留めしたタイルが「最近追加されたもの」リストに追加される問題を修正した。
  • スタートメニューにピン留めしたタイルのアニメーション効果を改善すると同時に、既存のタイルと同じ行にドラッグできないというもの代を修正した。
  • SpeechRuntime.exeが原因でCortana利用時に予想外のCPUリソースを消費してしまうビルド15014の問題を修正した。
  • 「メモ帳」を最大化して使用する際にスクロールバー表示に必要とする右端の領域が、正しく動作しない問題を修正した。
  • 特定のアプリケーションで[Alt]キーを押してメニューバーにフォーカスを移動させた後、[Ctrl]キーを押すかアプリケーションの子ウィンドウをクリックすると、アプリケーションが応答しなくなる問題を修正した。
  • UNCパスを入力するとCortanaがクラッシュする問題を修正した。
  • 既定のアプリケーションを選択するウィンドウが正しく動作せず、Windowsストア経由でアプリケーションを探すオプションを選択した状態になる問題を修正した。
  • 「設定」の<個人用設定/テーマ>を追加し、多くのデスクトップテーマが利用可能になった。また、Windowsストア経由のリンクも正しく動作する。
  • コモンダイアログ経由でフォルダー名を変更して開くと、特定のアプリケーションがクラッシュする問題を修正した。
  • 「Snipping Tool」で<四角形の領域切り取り>モード以外を選択している際、[Win]+[Shift]+[S]キーが動作しない問題を修正した。
  • フォルダーを別ドライブにコピーもしくは移動する際、システムなど特定のファイル属性が失われる問題を修正した。
  • 特定のフォントをコマンドプロンプトで使用すると、conhost.exeがCPUリソースを過剰に利用する問題を修正した。
  • 「設定」の<デバイス/Dial>に並ぶアプリケーションを、アルファベット順に一覧表示するように変更した。
  • Windows INKで消去のやり直しを繰り返すと、予期しない順序で復元する問題を修正した。
  • Windows INKの「画面スケッチ」で画面を取り組む際の信頼性を向上させた。
  • マウスやキーボードが数秒間応答しなくなる問題を修正した。
  • タブレットモードに切り替えると、特定のアプリケーションがクラッシュする問題を修正した。
  • タスクバーの時計とカレンダーのフライアウトで、予定外または不在設定を行った予定が「自由」と表示されてしまう問題を修正した。
  • 背景設定で「スライドショー」を選択し、複数のフォルダーを対象としている場合、スライドショーが正しく動作しない問題を修正した。
  • 「設定」の<個人用設定/テーマ>から移動した後、再び戻るとページが点滅する問題を修正した。
  • 「設定」の<デバイス/Bluetoothとその他のデバイス>に「Systemsettings.Viewmodel.settingentry」と表示される問題を修正した。
  • 「設定」の信頼性を向上させた。
  • 表示言語として中国語(繁体)を選択し、並び替え方法として「音韻」を選択していると、ロック画面の時計が表示されない問題を修正した。
  • フィードバックに基づいて、仮想タッチパッドのボタンが強調されるように外観を調整した。
  • 「Netflix」を起動するとクラッシュする問題を修正した。
  • PCゲーム「DOTA2」が正しく起動しない問題を修正した。

次はPC版で確認されている問題を紹介する。

  • 本ビルドをダウンロードする際の進捗状況を示すインジケーターは破損している。辛抱強く待ってほしい(筆者注: 本件はOSビルド15002以降から発生している)。
  • Windows Spectrum(Spectrum.exe)サービスを起因とする例外エラーが発生し、オーディオ出力の消失と異常なまでのディスクI/Oの使用率向上が発生することで、Microsoft Edgeなどのアプリケーションが特定条件下で応答しなくなる可能性がある。この問題が発生した場合は「C:\ProgramData\Microsoft\Spectrum\PersistedSpatialAnchors」フォルダーを削除し、PCを再起動する。
  • 新しいセキュリティモデルの実装に伴い、特定のGoogleサイトへ接続すると問題が発生する可能性がある。問題を回避するにはInPrivateモードを利用する。
  • 一見すると正しく読み込まれているように見えるが、本ビルドではMicrosoft Edge拡張機能は機能しない。この問題は次のビルドで修正される。
  • Microsoft Edgeの「F12 Developer Tools」が断続的にクラッシュし、入力を受け付けないことがある。
  • Microsoft Edgeの<要素の検査>と<ソースの表示>を選択しても、DOM Explorerおよびデバッガーが正しく起動しない問題がある。
  • 「設定」に<Mixed Reality>エントリーが表示される。
  • OOBEプロセス中に一部のCaptive Portal Wi-Fiへ接続できない問題を確認している。
  • OOBEプロセスで音声コマンドが正しく動作しない。
  • 海外では有名なアプリケーション「Quicken」が.NET Framework 4.6.1がインストールされていないことを示すエラーが発生する。問題を回避するには、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\WOW6432Node\Microsoft\NET Framework Setup\NDP\v4\Clientキー、およびHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\WOW6432Node\Microsoft\NET Framework Setup\NDP\v4\Fullキーの文字列値「version」のデータを「4.7.XXXXX」から「4.6.XXXXX」に変更する。
  • アイコンをドラッグ&ドロップすることでスタートメニューにピン留めする機能が動作しない。ピン留めするにはコンテキストメニューから実行する。
  • Tencent製アプリケーションやゲームがクラッシュし、正しく動作しない可能性がある。
  • 「設定」の<更新とセキュリティ/Windows Update>で「一部の設定は組織によって管理されています」というメッセージが表示されるが、フライト構成設定に引き起こされたバグなので気にしないでほしい。
  • 一部のPCでサウンド再生時に「デバイス使用中のエラー」が発生する。現在調査中だが、「Windows Audio」サービスを再起動することで改善する可能性がある。
  • 希にアクションセンターが色を持たない空白として表示される。その際はタスクバーの位置を変更すると改善する。

なお、今回は「ゲームに関する既知の問題」も報告されているため、別枠として以下に紹介する。

  • OS側の問題でポピュラーなPCゲームがクラッシュ、もしくは黒い画面として表示される。
  • Win32ベースのPCゲームで特定の要素をクリックすると、最小化して元に戻すことができなくなる。
  • システム全体のゲームモードは既定で有効だが、ユーザーが操作するまで設定項目のスイッチはオフとして表示される。
  • ゲームバー経由でBeamに配信する際は、多くのプライバシー設定を変更しなければならない。
  • 特定のハードウェア構成では、配信時にゲームバーのウィンドウが緑色で点滅することがある。ただし、配信映像の品質には影響していない。

阿久津良和(Cactus)

前回の記事はこちら
・Windows 10 Insider Previewを試す(第79回) - 久々のPC&モバイル同時更新となるOSビルド15007登場
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