絞りや感度を変えて実写テスト

レンズはRX100 IIIやRX100 IVと同じく、ツァイスブランドの「バリオ・ゾナーT*」を搭載。24~70mm相当の光学2.9倍ズームだ。F1.8-2.8の明るい開放値や、効果3段分の内蔵NDフィルターも受け継いでいる。マクロ性能は、レンズ先端からワイド端で5cmまで、テレ端で30cmまで近寄れる。

次のカットは、ズームのワイド端およびテレ端を使用し、絞り値を変えながら撮影したもの。絞り開放値から十分なシャープネスがあり、F4あたりで周辺部まで最も高解像になる。F8よりも絞ると、わずかではあるが回折の影響でシャープ感が低下する。

ズームのワイド端で撮影。絞り値は、左上から順にF1.8/F2/F2.8/F4/F5.6/F8/F11に設定

ズームのテレ端で撮影。絞り値は、左上から順にF2.8/F4/F5.6/F8/F11に設定

撮像素子には1型の積層型Exmor RS CMOSセンサーを採用。有効画素数は約2,010万画素。画像処理エンジンはBIONZ Xを搭載する。感度はISO125~12800に対応し、拡張設定としてISO80/100が用意されている。

次の写真は、感度を変えながら同一シーンを撮り比べたもの。ISO1600を超えるあたりから暗部の輝度ノイズと、ノイズ低減処理による解像感の低下が目立ちはじめるが、1型センサーの高感度画質としては良好といっていい。拡張設定のISO80についてはやや白トビが見られる。

感度別の写りをチェック。左上から順にISO80/125/200/400/800/1600/3200/6400/12800で撮影