まずは今回試用した4K(UHD)ディスプレイ搭載の23.8型液晶一体型PC「DA970/GAB」の概要を改めて紹介しよう。

LAVIE DA970/GAB

CPUはCore i7-7500U(Kaby Lake)、ストレージは大容量4TB HDDを搭載する。光学ドライブはBDXL対応ブルーレイ、加えてデジタル3波(地上/BS/110度CS)チューナー4基を備え映像再生環境も充実している。

ディスプレイは狭額縁で、台座部分はどっしりした感のあったスクエア型から、シンプルな丸型へ変更。従来はベゼル下部前向きについていたスピーカーの位置も、新しい小型スピーカーの採用により下向きに変更されるなど、見た目の印象もスリム化された。

本体右側面(写真左)は光学ドライブが備えられている。本体左側面(写真右)は、USB端子や音量調節ボタンなどを搭載。多くのインタフェースは背面にまとめられ、側面や前面はシンプルにまとまっている

本体背面。LANポートやUSBポート、TV視聴用のF型コネクタ、電源ボタンなど、大きな端子がまとまっている

電源ケーブルは同社ノートPCでも採用されている四角形のもの。ケーブルも細身なのがありがたい

ヤマハと新開発した小型スピーカー

特長であるスピーカーはフルレンジ+ツイーターの2ウェイ構成、PC内蔵スピーカーとしては世界で初めて日本オーディオ協会の「Hi-Res AUDIO」ロゴを掲げている。

スピーカーユニットには、ヤマハのノウハウを生かした「バックサイドFR-Port」を採用。ポート寸法の最適化で筐体を小型化、過去モデルで採用した2ウェイスピーカーと比較して体積は46%減ながら低域特性が改良されているという。

素材も見直され、従来は汎用プラスチックのところが硬質なエンジニアリングプラスチックを混合した高分子多成分ポリマーに変更されている。しかし、PCに搭載されたユニットの開口部は下向きで音が机に反射する形になるため、ハイレゾロゴの要件をクリアするには相当な試行錯誤があったに違いない。正面から見るとわかりにくいが、LAVIEの"深化"を実感させる部分といえるだろう。

ディスプレイ右下には「sound by YAMAHA」と「Hi-Res AUDIO」のロゴが光る

スピーカーユニットの開口率を50%に増やすことで、より忠実な高域再生を狙った

側面には最大312MB/sのUHS-II対応SDXCスロットと、最大10GbpsのUSB 3.1 Gen2ポートが配置される

スタンド部は従来の四角形から、丸い形へ変更。使わないときはキーボード置き場として利用できる