続いてフィットもマイナーチェンジすると言われている。こちらはもともとあるHVの燃費をさらに良くするなどの改良を行いつつ、「ホンダセンシング」と呼ばれる運転支援技術を追加することになりそうだ。ライバル車も同等の技術を搭載しつつあり、コンパクトカーでもユーザーの安全意識が高まりつつあるようである。

“カッコイイ”と話題の「マイクラ」、日本での展開は

気になるのは、かつてこのクラスの主役の1台だったマーチだ。2016年9月のパリモーターショーで欧州名「マイクラ」として発表された5代目は、可愛らしいイメージだった従来のマーチとは一線を画し、シャープなラインを多用。多くの専門家から“カッコイイ”という評価をもらっている。

2016年9月のパリモーターショーでお披露目となった「マイクラ」。専門家からは“カッコイイ”という評価が集まった(画像は日産自動車より)

新型マーチはそもそも欧州向けであり、生産もフランスにあるルノー工場で行われることになる。ボディサイズも、全長は4メートル以内に収まっているものの、全幅は1.7メートルを超えており、日本では3ナンバーとなる。主力エンジンはルノーの「トゥインゴ」や「ルーテシア」に積まれている0.9リッター3気筒ターボで、欧州でトレンドになっているダウンサイジングターボを採用する。

個人的には、ヴィッツ以上に欧州テイストを盛り込んだコンパクトカーとして販売すれば、3ナンバー幅はさしたる障壁にならないような気がするし、ダウンサイジングターボも欧州仕込みをアピールする材料になるだろう。ノートで支持を集めたe-POWERの搭載も不可能ではないはずだ。

新型マーチが日本でも販売されれば、ノートe-POWERに続くコンパクトカーの話題作になることは間違いない。だからこそぜひ導入を期待したい。