Tipronは、ひとつ目のユニークなデザインが印象的。なぜ、この形になったのだろうか。
当初は「日本人がロボットを作るんだから変形するよね」というような、軽い気持ちで開発がスタートしたという。
ただ、顔がついて高さが1mくらいあり、意思がありそうなロボットは「存在感があり過ぎる」(岩佐氏)。そこで、充電時には40cm程度に縮まる仕様にした。「ちょっと大きな掃除機くらいのサイズ感になる。変形できる形態のメリットを活かした」と岩佐氏。転倒を避けるため、低重心にした。
また女性でも持ち運べる9.5kgの軽さを実現した(ちなみにソフトバンクのPepperは約28kg)。岩佐氏は「ホームロボットで変形できる製品は、Tipronが世界初ではないか。7割くらいは実用性のために変形する。残り3割は男の子のロマンのため」と笑った。
プロジェクター・ユニットは左右に90度、上に90度、下に35度の向きで投影可能。縦や斜めにも投影できる。本体には5ワットのスピーカーを内蔵、本体だけで音楽も楽しめる。部屋のレイアウトを覚えれば、経路上の何処にいるかを認識することが可能。