商品パッケージの中味は極めてシンプル。入っているのは、本体とEthernetポート付きの電源アダプターのみだ。HDMIケーブルは本体に固定されていて、端子をマグネットで本体の背中にくっつけることができるので、持ち運びに便利だ。電源ケーブルは約2mなので、ラックの上に置いたテレビのHDMI端子からケーブルを引き延ばしてコンセントに挿し、レイアウトを工夫できる長さ。若干気になる点は、テレビの背面にChromecastがぶらぶらしてしまうことぐらいだろうか。

パッケージに対応するアプリが並ぶ

内容物は本体とEthernetポート付きの電源アダプターのみ

4つあるHDMI端子のうち、一つにChromecast Ultraを接続する

続いて、Chromecast Ultraをホームネットワーク内に参加させ、スマホアプリから操作できるようにする。本体をテレビのHDMI端子につないで電源ケーブルに接続するとLEDランプが点灯。スマホには、Chromecast系デバイスのリモコン兼管理アプリとなる「Google Home」をインストールする。詳細なステップの紹介はあえて省くが、アプリのガイダンスに従って進めていけば、設定はとても簡単にできる。

本体には1基のmicroUSB端子のみを搭載。HDMIケーブルは固定式で、本体の背面にマグネットで吸着する

本体は通電するとLEDランプが点灯する

EthernetポートにLANケーブルを接続。コンテンツストリーミングが安定する

セットアップの手順は画面上でやさしく解説。最初にスマホへGoogle Homeアプリをインストールする

接続が完了。スマホの画面に表示される「キャストアイコン」をタップして画面を表示できる

Chromecast本体はWi-Fiでホームネットワークに接続するのが基本だったが、新しいUltraはより大容量のデータを転送する4K HDRコンテンツを表示できなければならないデバイスだ。そのため、ストリーミング時のバッファリングの発生を最小化して伝送を安定させるため、LANケーブルに有線接続ができるようになった。Netflixが配信している4K HDRコンテンツの転送ビットレートは15Mbpsから20Mbps前後なので、いまどき大抵のブロードバンド環境なら問題なさそうではあるが、Chromecast Ultraの導入を検討されているなら念のため、事前に自宅のネットワーク速度を計測したり、プロバイダーに契約内容を確認しておいたほうが良さそうだ。

なお、筆者の環境におけるWi-Fiネットワークの実行速度を測ってみたところ、下りは最大60Mbps前後のスピードが出せていたので無線接続でも問題なく4K HDR動画を視聴できた。

試しにテストを行ったわが家のインターネットの実行速度を観測。下りスピードは4K/HDRコンテンツの視聴環境として申し分ない

Homeアプリはそれ自体が色んなアプリを内包できるプラットフォームではなく、Chromecastからテレビにキャストできる対応アプリをキックしてテレビへのキャストを仲介するマネージャーだ。従って、NetflixやSpotifyなどの、大画面で楽しみたいアプリは別途スマホなど端末にインストールしておこう。対応するアプリはホーム画面の「見る」タブの中にアイコンが並ぶ。それぞれをタップすると各アプリが起動して、画面に表示される「キャストアイコン」をタップすればテレビの大画面でコンテンツの再生が始まる。