Googleから、Chromecastシリーズの上位モデル「Chromecast Ultra」が発売された。通常モデルとはどこが違うのか? 上手な使いこなし方にも踏み込んで検証してみた。

4K HDR映像のストリーミングに対応する「Chromecast Ultra」。価格は税込9,720円

「Chromecast」はどんなデバイス?

初代のChromecastは2013年7月にアメリカで発売。少し遅れて2014年5月に初めて日本に上陸した。当時まだGoogleのテレビ向けスマートOSである「Android TV」が発表される前だったので、インターネット接続機能も搭載しないシンプルなテレビをAndroid対応にできる画期的なデバイスとして注目された。

ところが発売直後のChromecastは対応するアプリが少なく、YouTubeやGoogle Playムービーをはじめいくつかの動画ストリーミングサービスが見られたり、スマホやPCの画面をテレビの大きな画面にミラーリング表示しながらWebコンテンツなどを再生するといった程度に用途も限られていた。徐々に軌道に乗り始めたのは、dTVやNetflix、auのビデオパスなどのVOD、AWAなどの音楽配信サービスが加わって、日本ローカルの楽しみ方が増えていった頃だ。価格も5,000円台手前と手頃だったので、「これならひとつ、試してみるか」と筆者の周りでも勢いに乗って買い求めたユーザーも多くいた。

初代Chromecast。日本では2014年5月に発売された

本体の操作は同じホームネットワークにWi-Fi接続したスマホやタブレット、PCから行う。Chromecastにネイティブ対応する動画アプリなどは大画面に映像を映しながら、手元のスマホなどでメールやWeb、ツイッターなどチェックできるマルチタスク機能にも対応する。

2016年の2月にはデザインがスティック型から現行モデルの丸型に変わり、オーディオ専用の姉妹モデル「Chromecast Audio」とともに新しいChromecastが発売された。

Chromecast Audio

Chromecast第2世代