次に「Inspire 2」のデモフライト。Inspire 2は、前方に障害物センサーとFPVカメラを備え、パイロット視点での操縦が容易となっている。
障害物センサーは前方だけだが、Inspire 2はカメラの320度回転をサポートしており、フライトの方向とカメラの向きを変更できる。320度を超える回転はどうするかというと、機体とカメラを自動的に急回転させて対応する。その瞬間は大きな音がするが、モニター画面はかなりスムーズに動いており、ブレを感じさせなかった。
Inspire 2。下部のカメラはカメラマンがチルト・パン操作できるため、そうした運用ではパイロットの操作が難しくなる。そこで、正面にパイロット用固定カメラと障害物検知センサーを搭載した |
撮影用カメラは320度の回転が可能。それ以上の回転は機体を自動回転させて対応する |
安全装置を外したスポーツモードでは、最大108km/hの速度に。ただ、今回の会場(小学校の校庭)ぐらいの広さでも、そこまでの加速はできない。80km/h程度までとのことだった。
また、IMU(慣性計測装置)を二系統用意し、機体の安定度が向上したという。バッテリーも2本を同時搭載しており、仮に片方が突然不良になっても飛行を継続できる。そして、バッテリーを自己発熱させることで、極寒地(-20度)でのフライトも可能になった。