デモフライトでは新機能の数々を実際のフライトで体感

DJI JAPANは11月25日、ドローン製品「Inspire 2」と「Phantom 4 Pro」のワークショップを開催した。11月24日に東京都内で初雪が降ったが、当日は晴天となり、予定通りグラウンドでのデモフライトと新製品のワークショップが約1時間ずつ行われた。会場は東京都・あきる野市「秋川渓谷戸倉体験研修センター」(愛称:戸倉しろやまテラス。以下、戸倉しろやまテラス)だ。

戸倉しろやまテラスは、廃校となったあきる野市立戸倉小学校を活用して、宿泊も可能な研修施設と設立された。また、DJI JAPANは、あきる野市と代理店スカイシーカーの間でドローン操縦者の育成プログラム「DJI CAMP」を開催する協定を結んでいる。

戸倉しろやまテラスにてドローン新製品のワークショップ

戸倉しろやまテラスは今年廃校となった小学校を体験型施設にリニューアルして生まれた

屋外でのデモフライトということで、ダイナミックな解説。最初のフライトはPhantom 4 Proだ。2016年にPhantom 4が発表されており、そこから見た目こそあまり変わっていないPhantom 4 Proだが、中身は大きく進化。

フライトするPhantom 4 Proの横。黒く見えるのがサイドの赤外線センサー

Phantom 4では前方方向だけだった障害物回避センサーが、Phantom 4 Proでは後方にも配置し、約20m先の障害を回避できる。左右にも赤外線センサーが取り付けられ、こちらは2.5m程度先の障害物を見るとストップ。そして本体上部にもセンサーが取り付けられているので、体育館のような屋内フライトでも天井にぶつかる心配はない。

カメラは「スチルカメラ以上のレンズ」だそうで、周辺部まで収差の少ない画像、かつ4K/60p動画の撮影にも対応している。ソフトも大きく進化し、対象物を後方から追うだけでなく、後ろに下がりながら上昇する機能や、画面上をなぞるだけで、そのルートを飛行するドローが追加された。

センサーが強化された一方で、狭い隙間をフライトしようとすると、障害物と判断されて通過できないケースもあるのだが、これには「Narrowモード」を用意している。

ActiveTrackのデモ。左下の男性の移動を横から追走撮影している

スポーツモードは高速化もさることながら、加速停止も素早くなっている

衝突防止センサーの感度を狭めて、狭い間を飛ばすNarrowモード。Narrowモードでないと、この2人の間を飛ぶことができない

このような枝の張り出した隙間を飛べるのもNarrowモードの威力だ

コントローラーの映像は見学エリアでも表示されていた

Tripodモード。スポーツモードの逆でかなりゆっくりした動きのモードだ