もし避難所で待機することになれば、自分のスマホで情報収集や発信をしたい人は多いはず。しかし「ちゃんとつながるか」から始まり、避難所生活が長引くほど「バッテリーは持つか」「もし故障したら」と不安は大きくなります。

訓練では避難所を想定し支援機材が運び込まれました

2016年4月、2度の大きな地震が発生した熊本地震では、停電や伝送路断が発生し、最大84もの無線基地局がサービスを中断しました。そこでドコモは、前震が発生した14日夜から災害用伝言板、災害用音声お届けサービスの提供を開始。あわせて1,000人を超える体制で通信サービスの復旧にあたりました。

サービスが中断したエリアには衛星移動基地局車等を8箇所に配備しました

避難所には無料充電サービスとWi-Fiを設置して、避難者がケータイを利用できる環境を整備。その他にもフォトパネルを設置して定期的に情報発信をしたり、避難所事務局の情報ツールとしてiPad Air 2を貸し出したりと、各所で支援に取り組みました。

一度に充電できる台数は限られているので、譲り合いながら充電しましょう。端末修理などのケータイ相談会も開かれます

ドコモは避難が集中する発災直後からWi-Fi設置を積極的に実施しています。災害時は無料で開放されるため、スマホなどから自由にアクセスできます

4月14日に前震、16日に本震が発生しましたが、18日夜には全避難所でエリアが復旧。20日の時点ですでに地震前のサービスエリアはすべて使えるようになっています(立ち入り禁止区域除く)。

10月に発生した鳥取県中部地震では100局以上が停電したものの、ドコモの設備への影響はなく、すでにサービス回復しているとのこと。こちらでも災害用伝言板などの運用を開始し、避難所で無料充電サービスなど支援しています。