NTT西日本関西事業本部およびNTTドコモ関西支社が、堺泉北港堺2区基幹的広域防災拠点(堺市堺区)で実施した「NTT西日本グループ・NTTドコモグループ関西合同防災訓練」。南海トラフ大地震などの災害時を想定し、自衛隊と連携した実動訓練を公開しました。
前編のNTT西日本編に続き、後編はNTTドコモ関西の訓練模様をお送りします。
***
災害時に基地局が停電等の理由でだめになると、移動基地局車両が出動しカバーに入りますが、土砂崩れなどにより車両が通行できない場合があります。その孤立した地域の救済で活躍するのが、基地局の各設備を小型化し、運搬しやすく分割した「可搬型衛星エントランス基地局」です。訓練では自衛隊ヘリによって可搬型衛星エントランス基地局が地上へ運ばれ、作業員たちがテキパキと組み立てていました。
そもそも衛星回線とは何かというと、地上の基地局が使えなくなっても、人工衛星と通信することであらゆるロケーションに対応できる回線のこと。衛星携帯電話は熊本地震でも要望が多かったそうで、ドコモは新たな災害対策の取り組みとして、衛星エントランス基地局の車載型を19台に倍増、可搬型を新規に24台増設しました。