Haloキーボードには、もうひとつの特徴がある。それは、キーボードの表示を消し、全面をペンタブレットとしても利用できるというものだ。
専用の「REAL PEN(リアルペン)」でメモを書くと、そのままタブレットにデジタイズ入力することができるのだ。
REAL PENは、2,048段階の筆圧感知機能を備え、ドローイングソフトなどをつかえば強弱のある線を描くことでき、クリエイティブな用途にも使用可能だ。
また、手書きパッド面から10mm離れていても感知できるため、ペン入力パッドの上に一般的な厚さのノートを置いてメモをとるだけで、メモ内容が紙のノートだけでなく、YOGA BOOKの画面にデジタルデータとして描画される。キーボード面に書き込んだ内容を液晶面に反映させるためのEMR芯と、紙に書き込むためのインク芯を交換して利用できる。
REAL PENによる入力はワコムの技術を活用したものであり、「単にタブレットとしてスクリーンに書き込むだけでなく、インクでも書けるようにしたのが大きな特徴。また、それをひとつのペンで実現することを目指した。デジタルの便利さと手書きの快適さを両立した」という。
だが、電磁誘導方式を選択すると、フィルムが必要になるため、薄さを追求する上ではマイナスの要素になる。だが、「インクを使いたいというニーズや、充電をしたくないというニーズに応えるために、電磁誘導方式を選択した。充電のわずらわしさを排除するとともに、充電の手間によって製品自体を使わなくなることを回避する」との細かい配慮をもとに採用した技術だ。
ペンでの入力操作への切り替えが直感的にわかるようなインターフェースへの配慮も行っている点も見逃せない。