日立アプライアンスは10月17日、コンパクトで高機能なロボットクリーナー「minimaru(ミニマル)RV-DX1」(以下、minimaru)を発表した。各社がロボット掃除機を発売するなか、大手家電メーカーとしては後発となったminimaru。後発ならではのこだわりを、発表会にて実際に触ってチェックしてきた。
コンパクトサイズにするための工夫が各所に
minimaruは名前の通り、とにかくコンパクトなのが特徴。日立アプライアンスは、今回のロボットクリーナーの開発に向け、まず家庭にある家具などの大きさを調査。結果、幅30cm以下の本体サイズならば、9割が「狭いすき間」の代表であるイス脚の間隔に入り込めた。また、ソファ下などのすき間には、高さ10cm以下のクリーナーならば8割以上をカバー可能だった。
この調査をもとに、minimaruはさらにコンパクトな直径25cm、そして高さは9.2cmサイズとなった。これは、主要メーカーが発売している高機能なロボットクリーナーとしては、業界最小サイズだという。
本体サイズはW250×D250×H92mm、重量2.3kgと、高機能ながらとにかく軽量コンパクト |
操作は本体上部のボタンで行う。使うときだけ必要なメニューが光って表示されるため、見た目がシンプルで操作に迷いにくい |
ダイニングテーブルの下などは、たくさんのイスの脚で障害物が多い。しかし、会場ではminimaruがこれら障害物の間をスイスイと走り回っていた |
高さも9.2cmと抑えられている。このため、ほとんどのソファで下のすき間に入り込めるという |
【動画】イスのすき間 |
このコンパクトさを実現するため、minimaruにはさまざまな技術が採り入れられている。たとえば、モーターから車輪へ回転を伝える「ギア」は、一般的には車輪に隣接して組み込む。しかしminimaruは、なんと車輪内にギアを搭載した。
また、ほとんどのロボットクリーナーは、ブラシの真横にダストケースを搭載するシンプルな形状だが、minimaruはブラシの真上にダストケースを搭載。吸い込み口とダストケースを上下に重ねてレイアウトすることで、本体幅を抑えることに成功。このほか、パワフルながら小型のモーターの搭載など、パーツも小型化されている。
【動画】一般的に、車輪の外に組み込まれることが多いギアが、minimaruは車輪の中に収納されている |