ハードウェアが大きく進化
DM200でまず気が付くのが、画面の大きさ。従来製品のDM100は5.7型(解像度800×600ピクセル)だったが、DM200は7.0型(解像度1,024×600ピクセル)のTFT液晶画面に。一画面で確認できる文字数も増え、かなり快適になっている。
DM200(写真手前)と前モデルDM100(写真奥)を比較。DM200は画面サイズが40%ほど広くなり、視認性がよくなっている |
従来まで145°だった最大開閉角度は160°まで広がった。膝の上など、低い場所でも作業しやすい |
また、なんといっても驚きの変更点が内蔵バッテリの採用。ポメラといえば乾電池で駆動し、電池が切れてもコンビニや売店などで手軽に補給できる点も人気だった。ところが、新製品DM200は電源をリチウムイオンバッテリに変更した。
キングジムによると、これは乾電池のランニングコストを考慮したのと、スマートフォンの普及でモバイルバッテリが一般化したことが大きな要因。DM200はこのモバイルバッテリからの充電(microUSBポート)に対応することで、仮にバッテリが切れても、モバイルバッテリがあれば続けて作業できる。今では、ほとんどの人がモバイルバッテリを持ち歩いているのではないだろうか。
日本語入力システムも進化
文章入力に欠かせない日本語入力システムには、今回もジャストシステムの「ATOK for pomera [professional]」を搭載する。ポメラ用にチューニングされたATOKで、従来機の約3倍の語彙力を搭載しているという。
新ATOKで特徴的なのが、前後の文脈から入力を補正する機能。たとえば、従来は「ぶどう」と入力すると、どんな場合でも選択候補トップに「武道」という漢字が表示された。新ATOKでは、前後の文章に「みかん」という単語があると「『ぶどう』は果物のブドウではないか」と推察し、カタカナの「ブドウ」を選択候補トップに表示する。
また、「きって(kitte)」を「きtって(kittte)」と入力するような簡単な打鍵ミスや、「ありがとうござます」など子音の入力不足を「ありがとうございます」に補完するなど、文章に応じた自動修復機能も搭載した。さらに、「高速道路」を「こうそくどいろ」と間違え、入力しなおすと、次回からは「こうそくどいろ」と入力しても「高速道路」が候補にあげられるなど、さまざまな入力支援機能を搭載する。