新しいdynabook T85/Aは、プレシャスブラックとサテンゴールドという2種類のボディカラーが用意されている。今回試したのはサテンゴールドの方だ。ピュアな印象のホワイトと、華やかながら派手さを抑えたゴールドの2色が基調になっており、美しく上品な外観になっている。
外装のうちゴールドが使用されているのは、天板とキーボード面の2カ所。いずれも光沢感のある艶やかな表面に仕上げられているが、うっすらとヘアラインのような模様があしらわれており、プラスチックでありながら金属ボディのような雰囲気を漂わせている。ちなみに、この模様は成型時に金型の中に転写フィルムをはさみこむ「成型同時加飾転写工法(IMR)」で実現されており、塗装や印刷の場合と異なり、傷や摩耗による剥げ落ちに強いのが特徴。取り扱いにあまり神経を使わなくても、買った時の風合いを長期にわたって保てるのは良いポイントだ。
キーボード面は継ぎ目やネジ穴などが省かれ、各キーや電源ボタンなど可動部の隙間も最小限に抑えられている。キーの間に隙間があるアイソレーションタイプで、キーの中央はわずかに凹んだ形状になっており、使用時に各キーを指で押さえやすい(ちなみにキーピッチは19mm、キーストロークは1.5mm)。キー自体が薄く軽いのでキータッチに高級感はあまりないが、打ちやすく疲れにくいため長文入力も快適に行えた。
インタフェースは、本体左側面にLAN、BDドライブ、USB 2.0×2、マイク入力/ヘッドホン出力端子を、本体右側面にブリッジメディアスロット、USB 3.0×2、HDMI出力端子などを搭載する。HDMIは4K(最大3,840×2,160ドット/30Hz)での外部ディスプレイ出力に対応。このほか、ディスプレイ上部には有効画素数約92万画素のWebカメラ、パームレストには指紋センサーが搭載されている。なお、製品にはワイヤレスマウスも付属する。