Xperia Agent
Xperia Agentは、ロボット型のパーソナルアシスタントデバイスだ。こちらも音声認識や画像認識を駆使し、ボイスコントロールによる情報提供を主としたデバイスだが、頭や動体の部分が動いたり、目の表情が変化するなどして、視覚的にも楽しいデバイスとなっている。伊藤氏によると、こういったデバイスがボイスと顔を持つと、どれだけフレンドリーなコミュニケーションができるのか、というところに注目して開発を進めているという。今回も参考展示で、製品化などは未定。
MWC 2016で展示されたXperia Agentは、動体に内蔵するプロジェクターで床に情報を表示していたが、今回展示されたものには動体に液晶ディスプレイを内蔵し、そこに情報を表示するように仕様が変更されていた。これについて伊藤氏は、Xperia Agentの様々な可能性を考える上で、今回はディスプレイを搭載するようにしてみたが、これが最終形ではなく、まだ進化の途上であると説明した。
また今回の展示では、ネスレ日本とのコラボレーション事例も紹介された。ネスレ日本のBluetooth搭載コーヒーマシン「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタi」と連携し、Xperia Agentが自動でコーヒーを選んでいれてくれる、というデモが行われた。Xperia Agentにボイスコントロールで「コーヒーをいれて」と頼んでいると、Xperia Agentは顔認識機能と組み合わせてその人がどのカフェメニューを好んで飲んでいるかを学習。その後、Xperia Agentの前に立つと、顔認識機能で個人を特定し、「いつものコーヒーをいれますか」ときかれ、自動でコーヒーが出来上がるようになる。こういったコラボレーションのアイデアはたくさん届いているそうで、今後の製品化も非常に楽しみだ。