子育て・介護に関する補助金・助成金

自治体によって特色が出やすいのが子育てや介護の補助金や助成金です。子育てなどは、自治体で大きく差がでますので、引っ越すときは比較検討することをおすすめします。

子育てに関する補助金・助成金

■チャイルドシートを購入した人向け
例)埼玉県鴻巣市……「チャイルドシート購入費補助

市内に在住し、市内に住所のある就学前の幼児(6歳未満)のためにチャイルドシートを購入すると、購入価格(税込み)の2分の1、最高4,000円(1,000円未満は切り捨て)の補助金がもらえる。

■子供用に防犯ブザーを購入した人向け
例)山口県山口市……「山口市携帯用防犯ブザー補助金

対象は山口市内に活動拠点を置く地区自治会またはPTA。山口市内に住所を有し、当該年度に小学校に入学する児童に供与する目的で購入した防犯ブザーの費用2分の1以内の額を補助する。ただし、1児童につき1回、防犯ブザー1個につき200円を限度とする。

■おむつが必要な乳幼児がいる人向け
例)千葉県旭市)……「乳幼児紙おむつ購入券

0歳児・1歳児の乳幼児を養育している人に、月額3,000円分の紙おむつ購入券を支給する。紙おむつ購入券は、市内の指定取扱店で紙おむつを購入する際の代金の一部として利用可能。

■子供を2人乗せられる自転車が欲しい保護者向け
例)兵庫県赤穂市……「幼児2人同乗用自転車購入費の一部助成

0歳~6歳までの乳幼児が2人以上いる世帯に対し、幼児2人同乗用自転車(いわゆる3人乗り自転車)の購入費の一部を助成する。助成金額は購入費の2分の1(上限額4万円)。

介護に関する補助金・助成金

■おむつが必要な高齢者向け
例)東京都荒川区……「紙おむつ購入費の助成

40歳以上で、寝たきりまたは認知症等で紙おむつを必要とする人に対し、紙おむつ購入券などを助成する。

「おむつ購入券」は、非課税の人には1カ月6,000円分(2,000円券を3枚)、課税の人は、1カ月3,000円分(1,000円券を3枚)をそれぞれ支給する。病院など紙おむつの持ち込みができない場合は、住民税の非課税世帯には5,400円、課税世帯には2,700円(月額)を支給する。

■家族で高齢者の介護をしている人向け
例)福岡県北九州市……「家族介護慰労金支給

重度の介護を要する高齢者を、介護保険サービスを利用せずに介護を行っている家族への慰労として、年額10万円を支給する。

まとめ

いかがでしたか? 上記で紹介した以外にも、様々な自治体が独自の支援制度を行っています。また、補助金・助成金ではありませんが、1年分のゴミ袋を支給する「乳幼児紙おむつ用ごみ袋支給事業」(北海道千歳市)や徘徊高齢者をGPSで探索する「徘徊高齢者探索サービス事業」(東京都瑞穂町)など、自治体によるちょっと変わった支援事業もたくさんあるようです。

自分の住んでいる自治体にどんな支援制度があるか、探してみるのもおもしろいかもしれませんね。

なお、こうした補助金や助成金は毎年予算などがあるため、神奈川県横浜市の雨水貯留タンク設置助成制度のように、申し込み数によっては早期受付終了になることも。検討している場合は早めに利用をするようにしましょう。

今年度末で終了する新潟県五泉市の住宅取得補助金制度のように、補助金制度には期限があります。希望する制度が昨年同様にあるとは限りませんので、必ず担当窓口で確認するようにしてくださいね。

(※補助金・助成金の情報は2016年9月1日時点のものです)

執筆者プロフィール : 丸山晴美(まるやま はるみ)

外国語の専門学校を卒業後、旅行会社、フリーター、会社員、コンビニ店長へと転職。22歳で節約に目覚め、年収が350万円に満たないころ、1年で200万円を貯める。26歳でマンションを購入。2001年に節約アドバイザ―として独立。ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザーの資格を取得し、お金の管理、運用のアドバイスなどを手掛け、TV、雑誌などで幅広く活躍している。