キュンとくる女子のツボは
――作中では恋の行方も気になるところですが、皆さんは女子のこういうところに「キュンとくる」というツボはありますか?
田中:僕は毎回これ、って話すのがあるんですけど。
ジェシー:ああ~言うわ。
田中:まだ何も言ってねえわ! 子供っぽい面がある女性が好きで、たとえば一緒に食事してる時に……。
松村:鼻水がたれてるとか。
田中:もうちょっと上の年齢! ごはんを食べてて、僕が「おいしい?」って聞いたら、相手はまだ口の中に食べ物があるから、しゃべれないじゃないですか。だからもごもごして「おいひい!!」って答えちゃうような人が好きです。
ジェシー:そんなの皆言うじゃん! 僕のおばあちゃんも言うよ!
田中:いや「ちょっと待って」と飲み込んでから言うと、大人っぽいのかもしれないけど、思わず答えちゃった、みたいな子供っぽい面がある人が好きですね。
――松村さんはいかがですか?
松村:そうですね、たとえば学校でなんとなく一人で本を読んでるような……。
ジェシー:おまえじゃん!(笑)
松村:似た人の気持ちってわかるから、つい惹かれるんだと思います。1人でいるんだけど、みんながわーっと盛り上げると一瞬ちらっと気にする、みたいな。一瞬寂しそうな顔をすると心配になるし、そういうところに惹かれますね。
田中:逆なんだ! 俺、わーって盛り上がった時に、一緒にわーってなってくれる人が好きだ。
――ジェシーさんはいかがでしょうか。
ジェシー:強そうにしてる女性っているじゃないですか。そういう人が弱くなるところに惹かれるかもしれないですね。小1か小2のとき、けっこう気が強そうな女の子がいて。でも、怪談を見たときに「キャー」ってしがみついてきたから、キュンキュンしたんです。
田中:ギャップだよね、ある意味。
――ちなみにみなさんはキュンとしたら、自分からアプローチする方ですか?
田中:しちゃうなあ。自分のキャラ上、まじめにというより冗談みたいな感じでいきますね。
松村:僕も、話しかけにいきますね。
ジェシー:さっきの例でいえば、しがみつくようなことは、そもそも嫌いな人にやらないでしょう。だから抱きつかれたら、そこからごはんに行きます。ゆっくりごはんに行って、怖い話をして、またしがみついてきたら「そういうことか」みたいな。
松村:何の話だよ! 見えてこないよ!
ジェシー:冗談だよ。
田中:冗談話すなよ!
注目のPVシーン
――それでは、最後にぜひ映画で注目してほしいというシーンを教えてください。
田中:笑いのシーンは都度入ってくるんですけど、その合間の泣けるシーンや友情の熱い瞬間で、青春を感じられるんじゃないかなと思います。自分は好きですね。笑いという前フリがあって生きてくる熱いシーンです。
松村:僕は、一瞬PVが入るシーンかな。
田中:あれ、前代未聞!
ジェシー:いきなり「次の日PV撮るから」と言われて。
田中:「音楽流すからかっこつけて」って。テーブルにパスタとか置いてあって。
ジェシー:「自由に食べていいから」って。で、(前田)航基とかめっちゃ食って。
松村:「歌っていない時は基本パスタ食べて」みたいな。でも、「かっこよくね」と指示が出て、「パスタで"かっこよく"って!?」となりました。ある種のミュージカルみたいなものですね。
ジェシー:僕はもう、ひたすらパドリングや走りをしたので、見てもらいたいです。けっこう、1日中やってたいたので「本当に辛いんだな」という目で見て欲しいですね。
田中:同情してほしいの?(笑)
ジェシー:監督も最初は「あと30秒」と言っておいて、「残り2分!」としごいてくるし、あのシーンは本当に部活みたいでした。
映画『バニラボーイ トゥモロー・イズ・アナザー・デイ』
海のない栃木の高校でサーフィン部に所属する、平凡で若干イケてない高校生・太田(ジェシー)。彼が何事もなく普通の毎日を過ごすこと=世界の平和が保たれるという摩訶不思議な力の持ち主で、日本政府は秘密裏で彼を守衛・監視していた。そんな太田が、心の均衡が保てない出来事、つまり恋に落ちてしまった。その壮大な力を巡り、日本政府、合衆国、そしてテロリストまでも登場し、騒動が繰り広げられる。9月3日公開。