4K動画モードやGPS機能を標準装備

撮像素子には35mmフルサイズの有効約3,040万画素CMOSセンサーを、画像処理エンジンには「DIGIC 6+」を採用。感度はISO100~32000に対応し、拡張設定としてISO50、ISO51200、ISO102400が選べる。

動画撮影機能は、4K/30Pでの記録のほか、フルHD/60PやHD/120Pなどに対応。4K動画から約880万画素の静止画を切り出す「4Kフレームキャプチャー」機能も利用できる。

そのほかには、位置情報を記録するGPS機能とロガー機能、Wi-Fi/NFCによる無線接続、人工照明による露出ムラを抑えるフリッカーレス撮影などの機能を搭載している。

個人的には、デュアルピクセルCMOS AFによってライブビューがいっそう軽快になったことが特にうれしいポイントだ。長くEOS 5D Mark IIIを使っていながら最後まで馴染めなかったシャッター音とミラーショックが改善されたこともありがたい。欲をいえば、液晶モニターの可動機構が見送られたことが少々物足りないが、その点以外に不満はなく、機能満載で正統に進化したという印象だ。トータルバランスに優れたフルサイズ機として、EOS 5D Mark IVは幅広い用途に活躍してくれるだろう。

レンズ光学補正機能として、周辺光量や色収差に加え、歪曲収差と回折の補正に対応。また従来は、付属ソフト「Digital Photo Professional」による現像時に適用していたデジタルレンズオプティマイザ (DLO)がカメラ内で利用可能になった

GPSは電源オフでも一定間隔でGPS信号を受信する「モード1」と、カメラの電源に合わせてGPS機能もオン/オフになる「モード2」の2つが選べる。モード2は電池の消耗を抑えたいときに役立つ

Wi-Fi機能では、スマホアプリ「Camera Connect」を使ってリモート撮影や再生画像の確認ができる。PC用のソフト「EOS Utility」を使ってカメラをリモート制御することも可能だ

小さなレンズを装着したときのバランスも良好。なお、公開済みのレンズ補正データはすべてカメラに内蔵されているので、使用レンズに合わせて追加することなく、カメラ内での収差補正が行える

シャッターユニットは、ロータリーマグネット式の縦走りフォーカルプレーンシャッターを搭載。15万回の作動テストをクリアしている

10月下旬発売予定の「EF24-105L IS II USM レンズキット」

  • 以下、試作機で撮影

絞り:F8 シャッター速度:1/500秒 感度:ISO100 WB:オート レンズ:EF24-105mm F4L IS USM

絞り:F11 シャッター速度:1/200秒 感度:ISO200 WB:オート レンズ:EF50mm F1.8 STM

絞り:F8 シャッター速度:1/200秒 感度:ISO100 WB:オート レンズ:EF24-105mm F4L IS USM

絞り:F11 シャッター速度:1/200秒 感度:ISO100 WB:オート レンズ:EF35mm F2 IS USM

絞り:F5.6 シャッター速度:1/800秒 感度:ISO100 WB:オート レンズ:EF24-105mm F4L IS USM