HP Elite x3は本当の意味でContinuumが活用できるデバイス
31日に開催された説明会の冒頭、日本HPの代表取締役社長執行役員である岡隆史氏が登壇した。PCのマーケットのピークが2013年で現在は厳しい状況が続いているものの、OSのリプレイスメントサイクルの流れの中で来年以降に徐々にマーケットが戻り、成長路線に入ると予測。その上で、「スマートフォンの企業ユースの分野でも、PCのテクノロジーをベースにWindowsをコアにしたアプローチが、普通のITコンポーネントとしてHPの強みを生かした形で展開できると考えている。PCの成長に加え、スマホでWindowsベースの世界というのを作っていきたい」と挨拶をした。
岡社長に続き登場した米HPのパーソナルシステムズ モビリティプロダクトマネジメント バイスプレジデントであるキース・ハーツフィールド氏は、HP Elite x3がひとつのデバイスでPC、スマートフォン、タブレットの3つのデバイスとして使える点と、コスト、セキュリティ、生産性の上でビジネス向けに設計されたプロダクトであることを強調。「ミレニアム世代のモビリティを重視する方々にとってすばらしいソリューションだと考えている」とコメントした。
米Microsoftのテレコムエコシステム プリンシパルグループプログラムマネージャーであるピート・バーナード氏は、HP Elite x3について、「本当の意味でContinuumが活用できるデバイスだと思っている」と、Windows 10 Mobileスマートフォンとしての性能の高さを評価した。
KDDIはネットワークとソリューションもあわせて提供
また、KDDIとHP Elite x3によるビジネス改革について説明したのが、KDDIの取締役執行役員常務兼ソリューション事業本部長である東海林崇氏だ。同氏はビジネスユーザーのスマートフォン普及率が60.5%と増加し、スマホが従来型の携帯と比べると使い勝手が良くなっているのにも関わらず、ビジネス利用における使い方としてはフィーチャーフォンとあまり変わっていない件について言及。「スマホを使い切るには、デバイスだけが良くてもダメで、クラウド、ネットワーク、デバイス、この3つがセットで初めてお客様の社内システムを変えられる」と、HP Elite x3のような高性能のデバイスに加え、クラウドとネットワークの見直しが必要だと述べた。
なおKDDIでは、HP Elite x3だけでなく、Microsoftの「Office365」や「Skype for Business」といったクラウドサービス、KDDIのネットワークサービス「KDDI Wide Area Virtual Switch2」を組み合わせることで、ビジネスに最適化されたコミュニケーション環境を総合的に提供していくという。
東海林氏は「皆様の社内のシステムのほとんどがMicrosoft製品で構成されているが、そこに我々のネットワークとソリューションと、さらにはHP Elite x3という1台ですべてができる端末によって、お客様のワークスタイルは本当に変えられると思っている」とコメントした。