必要十分のスペック
HP EliteBook Folio G1は、CPUにSkylake世代のIntel Core M5-6Y54を搭載する。Core iシリーズと比較すると動作クロックが1.1GHzと低いものの、TDPは4.5Wと低く、ファンレス設計だ。放熱する部分は、きょう体右側のUSBポートの付近。タイピング中に触れることが少ない場所なので、熱をほとんど気にしなくてすむ。
メモリはLPDDR3 8GBを搭載。オンボード仕様で空きスロットはないので増設はできない。ストレージは標準で128GBのSSDを内蔵するが、BTOメニューで256GB(SED自己暗号化機能付き)、256GB(PCIe Gen3 x4 NVMe)、512GB SSDを選択できる。今回のは試用機には、SanDisk製の512GB SSDが内蔵されていた。
映り込みが少ない非光沢(ノングレア)12.5型液晶
液晶ディスプレイは12.5型の1,920×1,080ドット(フルHD)。一時期のモバイルノートは13.3型がほとんどだった印象だが、最近は12.5型サイズも増えてきた。画面が小さいので、Windows 10のスケーリング設定が100%だと文字はかなり小さい。125%~150%に拡大して使うとよいだろう。液晶パネルは非光沢(ノングレア)タイプなので、外光の映り込みは気にならない。
フルサイズに近いキーピッチ18.7mmのキーボード
キーボードはアイソレーション型で、主要キーのキーピッチが18.7×18.7mmとフルサイズ(19mm×19mm)に近い。キーストロークは1.3mmと浅めではあるが、きちんと押した感覚が指に返ってくるので、タイピングはしやすい部類だろう。さらに、キーボードは防滴仕様となっている。バックライトも装備し、暗い場所でもキーの判別をつけやすい。ポインティングデバイスは、左右クリックボタンが一体となったタッチパッドだ。
最初にとまどったのは、初期状態のファンクションキーにボリューム調整や画面の明るさ調整が割り当てられていること。日本語変換でファンクションキーを多用する人など、一般的なファンクションキーにするには、BIOSで設定を変更する必要がある(BIOSに入るには起動時にF10を押す)。一般的なファンクションキーにすると、ボリューム調整などはFnキー+ファンクションキーの組み合わせとなる。