消費電力

ベンチマークテストの最後は消費電力。ワットチェッカーを利用してシステム単位の消費電力を計測したのが次のグラフだ。IdleはOS起動後10分の最小値、Loadは3DMarkのFire Strike Ultraを実行した際の最大値をプロットしている。

やはり、28nmプロセスのGTX 980(OC)がもっとも電力消費が大きく、14/16nm世代のGPUでは電力消費が抑えられている。とりわけPascal世代はパフォーマンスから考えると電力消費は非常に少なく、高いワットパフォーマンスを実現している。

まとめと考察

さて、GeForce GTX 1060のレビューをお届けしたが、先行して販売されているGeForce GTX 1080やGeForce GTX 1070と同様に、旧世代製品から大きく性能が向上している。「GeForce GTX 980並」というNVIDIAのうたい文句もうなづける結果が多く示され、少し前では考えられないような性能の製品がメインストリーム向けの市場に投入されることとなる。競合となるRadeon RX 480と比較しても、DX11を含む多くの場合で、パフォーマンスが上回っている。

気になる価格だが、249ドルが日本でいくらになるか次第だが、4GBメモリを搭載したGeForce GTX 960が当初3万円台半ばから後半という値付けで登場したことを考えると、同じレンジであるGeForce GTX 1060の初値もそのあたりになるのではないかと思われる。

メインストリームにしては高いと思うが、GeForce GTX 980のセール価格などを考えるといたしかたない部分もある。早めに価格が落ち着くのを待ちたいところだ。