2016年6月9日に発売したTW710/EASは、前モデルからCPUがアップデートされ、最新のAtom x7-Z8750を搭載したのが大きな変更点。前モデルのAtom x7-Z8700はベース動作周波数が1.6GHz、バースト周波数が2.4GHzだったのに対して、新モデルのAtom x7-Z8750はそれぞれ1.6GHzと2.56GHzになっており、最大周波数が約7%向上したことになる。

CPUの変更にともない、GPUも従来のIntel HD GraphicsからIntel HD Graphics 405に変わっている(いずれもCPU内蔵)。もっとも、GPUの動作周波数はどちらも同じ。あくまでもマイナーアップデートといった感じで、体感的にはほとんど性能差を感じないだろう。

ひとまずWindows 10のシステム評価ツール「WinSAT.exe」でパフォーマンスをチェックしてみたところ、次の通りになった。

WinSAT.exe

プロセッサ 6.7
メモリ 5.9
グラフィックス 4.5
プライマリディスク 6.65

「WinSAT.exe」の結果

結果を見る限り、いずれのスコアも前モデルと大差なく、誤差の範囲内にとどまっている。使用環境などによって多少の差が出てくることはあるかもしれないが、基本的には前モデルと同等のハードウェア性能だと考えて間違いないだろう。

省電力性についても大きな変化はなく、カタログスペックではバッテリ駆動時間は前モデルと同じ11.5時間となっている。そこでバッテリーベンチマークソフト「BBench」を使ってどのくらい電池が持つのかを計測してみた。なお、BBenchは「60秒間隔でのWeb巡回」と「10秒間隔でのキーストローク」に設定し、満充電状態から電源が落ちるまでの時間を計っている。

その結果、電源プランで「バランス」を選び、ディスプレイの明るさを40%に設定した場合、9時間28分の駆動が可能だった。これは前モデルとほぼ同等で、本体質量が500g台ということを考えるとかなり優秀な省電力性だと言えるだろう。

このほかのハードウェアスペックも基本的に前モデルと同じ。液晶ディスプレイのサイズは10.1型ワイドで、解像度はWUXGA(1,920×1,200ドット)。インターフェイスは、USB3.0、Micro HDMI、マイク入力/ヘッドフォン端子、microSDメモリーカードスロットをそれぞれ1基ずつ搭載している。カメラ性能も変わらず、前面カメラは有効画素数が約120万画素、背面カメラは約500万画素となっている。

本体天面には電源スイッチを搭載

本体底面には接続用コネクタとキーボード用接続コネクタを搭載する

本体前面には120万画素のカメラを搭載する

本体背面には500万画素のカメラや、1W+1Wのステレオスピーカーを搭載している

液晶解像度は1,920×1,200ドット