バッテリーはもう一声欲しい!
操作のサクサク感やカメラのパフォーマンスの高さなど、魅力的な要素があるXperia X Performance。ちょっと残念なところはバッテリー容量が2,570mAhと心もとない点。画面サイズが小さめで省電力のCPUを使っているからということもかもしれないが、前機種の「Xperia Z5 Compact」が2,700mAh、「Z5」が2,900mAh、「Z5 Premium」が3,430mAhだったこと、Xperia X Performanceがフラッグシップモデルであることを考えるともう一声欲しい気が。
今機種のバッテリーについては、ソニーモバイルコミュニケーションズのサイトで「3日持ちバッテリー」と紹介されている。しかし、体感としては「STAMINAモード」など省電力モードを使わない限り2日持つかなあ、という感じだ。バッテリーの減りはスマホの使い方次第ではあるものの、ヘビーユーザーには少し厳しい容量だと思う。
前機種から続く指紋認証と防水機能はやはり便利
Z5シリーズに搭載されていて、引き続きXperia X Performanceにも搭載されている便利機能が指紋認証と防水機能。指紋認証は本体脇の電源ボタンで行う点が独特だが、スマホを持つときにちょうど人差し指や中指がかかる場所なので、電源ボタンを押すのと同時に認証が解除されるのが地味ながら便利だ。
また、防水に関してもIPX5/8と水没しても内部に浸水しないだけでなく、お風呂防水にも対応している。ただしお風呂でも使えるスマホの場合、画面にお湯が付着するとスマホ側でタップされたと勘違いすることが多い。この機種でも試しに画面にお湯を数滴乗せてみたところ、やはり誤認識を起こしていた。風呂場にスマホを持ち込みたいユーザーにとってお風呂防水は便利そうだが、湯船につける、シャワーをかける、など画面にお湯がかかるような使い方はするべきではないだろう。
一度、カメラ機能を使ったら欲しくなるスマホ
「Xperia X Performance」はパッと見は、華やかとは言いがたいスマホ。ライバル的ポジションの「Galaxy S7 edge」は、エッジスクリーンや「Always on Display」機能、F1.7レンズを採用した明るい写真が撮れるカメラ機能など先鋭的な機能がそろっている。正直なところ「Xperia X Performance」を使い始めた時、「高級そうだけど何か突出したところがないような……」と思った。
しかし、カメラ機能を使ってみて評価が一変。スピーディーな起動やオートフォーカス、色味や質感などの表現力の高さとどこを取ってもハイレベルで、写真を撮るのが楽しく感じられた。このあたりはさすがにソニー製品だ。メインカメラが約2,300万画素、インカメラが約1,320万画素と、インカメラはメインカメラでもおかしくない程のスペック。このあたりは自撮り派におススメしたいところ。
スマホに求めるものは人それぞれで、カメラばかりでないとはわかっているものの、「Xperia X Performance」のカメラは一度使ったら元のスマホクオリティなカメラに戻れないほどの魅力だ。また、今回の「SC-02H」の場合はドコモの高音質通話の「VoLTE(HD+)」や受信時最大375Mbpsの通信が可能な「PREMIUM 4G」に対応。写真に加え、通信においても高品質で利用できるのも魅力だろう。ドコモユーザーで写真と通信・通話に重きを置きたい方は、ぜひ選んでほしい1台だ。