iOS 10の3D Touch活用では、前述の通り、ショートカットに関する操作の拡張が目立つ。まずはホーム画面だ。
ホーム画面では、これまで、アプリアイコンを3D Touchで押し込むことで、「クイックアクション」を表示することができた。これは、アプリを開く際に、特定の機能を指定してすぐに使える状態にするためのショートカットだ。
「カメラ」アプリでビデオを撮影したい場合、これまでは、アプリを開いてからビデオモードに切り替えなければならなかった。それがクイックアクションを利用することで、直接ビデオモードでアプリを起動できるようになる。
iOS 10でアプリアイコンを押し込むと、これまでのクイックアクションに加えて、そのアプリのウィジェットを見ることができる機構が採用される。
たとえば、「アクティビティ」アプリであれば、現在の計測データの途中経過を表示できる。またスポーツチャンネルの「ESPN」アプリであれば、試合の途中経過のスコアを表示可能だ。その他にも、天気、スケジュール、よくメールする相手などの情報を、アプリを開くことなく確認できる。
しかも、これらの情報表示は、「ウィジェット」として、Spotlight検索画面に追加することが可能になった。この流れも、ユーザーがウィジェットを活用して、より簡単に日頃必要な情報入手が行えるような使い方を提供してくれる。
今までは、そのアプリにウィジェットがあるかどうかわからず、追加するには通知センターから「今日」を選び、画面の一番下に入ってウィジェットを編集しなければならなかったのだ。