個人的に惜しいと思ったのがストレージだ。SSDを搭載したノートPCに比べると、OSやアプリの起動、データの読み込みなどに体感できるほどの速度差がある。ちなみに「CrystalDiskMark」でストレージ性能を計測してみたところ、下図のようになった。

「CrystalDiskMark」のベンチマーク結果

シーケンシャルリード、ライトは100MB/s前後あり、一般的な2.5インチHDDの性能はあるようだが、SSDに慣れた身にはやはり遅く感じる。SDカードなどが使えるブリッジメディアスロットを搭載しているのだし、最近ではクラウドストレージも一般的になってきているので、大容量にこだわらなくてもいいのではないかと思う。HDDではなく、eMMCやSSDを搭載したモデルも用意してくれるとうれしいのだが。

ゲーム系ベンチでは、「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト」と「FINAL FANTASY XIV: A Realm Reborn ベンチマーク キャラクター編」も試してみた。

■「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver.1.10」ベンチマーク結果
グラフィック設定 1,280×720ドット
低品質 2552(やや重い)
標準品質 2109(やや重い)
最高品質 1684(重い)

「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver.1.10」のベンチマーク結果

■FINAL FANTASY XIV: A Realm Reborn ベンチマーク キャラクター編
グラフィック設定 1,280×720ドット
標準品質(ノートPC) 1713(設定変更を推奨)
高品質(ノートPC) 1163(設定変更が必要)
最高品質 850(動作困難)

「FINAL FANTASY XIV: A Realm Reborn ベンチマーク キャラクター編」のベンチマーク結果

CPU内蔵グラフィックスということもあって、スコアは全体的に低め。ブラウザゲームならともかく、グラフィックスに負担のかかるPCゲームを楽しむのは難しそうだ。

ちなみに、バッテリ駆動時間は、カタログ値で約4.6時間(JEITA 2.0)とやや短め。そこで、バッテリーベンチマークソフト「BBench」を使ってどのくらい電池が持つのかを計測してみた。なお、BBenchは「60秒間隔でのWeb巡回」と「10秒間隔でのキーストローク」に設定し、満充電状態から電源が落ちるまでの時間を計っている。

その結果、電源プランで「ECO」を選んだ場合、4時間59分とカタログ値を超える駆動が可能だった。1日ACアダプタなしで使うには少々不安が残るが、カフェや電車の待ち時間などに作業する程度なら問題ないだろう。ちなみに付属のACアダプタも重量約140gと小型軽量。一緒に持ち歩いても負担になりにくい重さだ。

■BBench結果
カタログ値 約4.6時間
電源プラン(ECO) 4時間59分

付属のACアダプタは重量約140gと小型軽量