前述の通り、CPUやグラフィックスの性能は上級機に比べるとやや控えめ。CPUはIntel CeleronプロセッサのN3050(1.60GHz)で、グラフィックスはCPU内蔵のIntel HD Graphics、メモリは4GB、ストレージは500GBのHDD(Serial ATA、5400回転/分)となっている。

量販店などで20万円超えのハイエンド機を見かけると、一方で10万円前後というこの価格帯の製品も検討してみたくなるのも事実。そこでいくつかのベンチマークを実行して本機のパフォーマンスを測ってみることにした。まず、Windows 10のシステム評価ツール「WinSAT.exe」では、次のような結果になった。

WinSAT.exe

プロセッサ 5
メモリ 5.9
グラフィックス 4.8
ゲーム用グラフィックス
ハードディスク 5.9

「WinSAT.exe」の結果

プロセッサはCoreプロセッサを搭載したPCに比べると確かに低めのスコアではあるが、Clereron搭載機ではわりと標準的。PCMARK 8 HOME ACCELERATEDを実行してみたところ、下図のようにスコアが1635となった。

PCMARK 8 HOME ACCELERATED 3.0スコア

HOME Score 1635
Test duration 52min 35s
Web Browsing - JunglePin 0.54965s
Web Browsing - Amazonia 0.18933s
Writing 9.47840s
Casual Gaming 10.04fps
Video Chat v2 / Video Chat playback 1 v2 30.01fps
Video Chat v2 / Video Chat encoding v2 189.33333ms
Advanced Photo Editing part 1 0.66613s

「PCMARK 8 HOME ACCELERATED 3.0」のベンチマーク結果

さらに、CINEBENCH R15も試してみたところ、CPUが64cb、OpenGLが12.02fpsとなった。最近のノートPCとしては確かに非力ではあるが、ネットやメール、写真編集、動画鑑賞などの普段使いには不満が出ない程度のパフォーマンスはありそうだ。実際に使っていても、OSの立ち上げやアプリの起動などは若干時間がかかる印象だが、起動した後の操作やレスポンスにはあまり不満を感じなかった。

「CINEBENCH R15」のベンチマーク結果

フルHDの動画をフルスクリーン表示した際も、映像がカクつくこともなく、スムーズに再生できた。タスクを切り替えた直後やスリープからの復帰直後などは若干もたつくこともあったが、総合的に見れば十分使える。東芝は本機を一時期ブームになったネットブックの上位機の意味で「ネットノート」と呼んでいるようだが、少なくともネットブックよりはずっと実用的だろう。