6月17日、オーディオテクニカから原音再生・高解像度・高レスポンスをコンセプトとした「Sound Reality」(サウンドリアリティ)シリーズのイヤホン「ATH-CKR100」「ATH-CKR90」「ATH-CKR70」が発売。さっそく音質をチェックしてみた。

左からATH-CKR100、ATH-CKR90、ATH-CKR70

13mm径ドライバーを2基搭載したATH-CKR100

ATH-CKR100はサウンドリアリティシリーズの最上位モデルで、2基の13mm径ドライバーを向かい合わせに配置した「DUAL PHASE PUSH-PULL<Hi-Res Audio>DRIVERS」を採用している。オーディオテクニカの独自技術で、向かい合わせに配置した2基のドライバーを反動作させることで高い駆動力を実現(2基のドライバーにより磁気が高まるため)。一般的には振動板を引き戻す動き(PULL)より、押し出す動き(PUSH)のほうが速いのだが、2基のドライバーを反動作させることで両者の速さを均等にしている。これにより、高レスポンスと歪みのない音再現を可能にしたという。

13mm径ダイナミック型ドライバーを2基搭載したATH-CKR100。推定市場価格(税別)は40,000円前後

13mm径のダイナミック型ドライバーを向かい合わせに配置した「DUAL PHASE PUSH-PULL<Hi-Res Audio>DRIVERS」を採用。高剛性チタニウム製のハウジング、アルミニウムスタビライザー、純鉄ヨークなどを採用し、高音質化している

ケーブルは着脱式で、コネクタはオーディオテクニカ独自の「A2DC」(Audio Designed Detachable Coaxial)。左右独立のスターカッド撚り線構造のケーブルを使用し、ノイズを抑えた信号伝送を実現しているという

そのほか、重厚な低域やワイドレンジの高解像度を実現する「高剛性チタニウム製ハウジング」や、高レスポンスと忠実な音再現を可能にする「アルミニウムスタビライザー」など、高音質化のため様々な工夫が施されている。次ページからは、各モデルのサウンドインプレッションをお伝えしたい。なお、試聴にあたってのプレーヤーには、Astell&Kernの「AK120II」を使用した。