ユニークな内装も楽しい百貨店の中の異空間

次は、JR札幌駅南側の「さっぽろ東急百貨店」10階レストラン街の「鮨処 焼処 魚一心(さかないっしん) 東急百貨店」を紹介。2008年のレストラン街全面リニューアルの際にオープンし、毎日のように通う常連客も多い人気店だ。店内に一歩入ると、そこはまるで映画『千と千尋の神隠し』の世界。吹き抜けのオープンキッチンを中心とした2フロアに、時代劇のセットのような和の空間が広がっている。

百貨店の中にあるとは思えない非日常的な空間。2フロアに個室とテーブル席を展開

朝〆の高級魚も登場する水産会社直営店

この店の主役は、水産会社直営ならではの新鮮で良質な魚介。寿司、刺し身、焼き物、創作料理などが多彩にそろい、寿司は1貫190円から、セットも10貫1,260円からというリーズナブルな価格で楽しめる。

「90歳代の常連さんや、仕事帰りに寄ってくださる水産会社の方もいらっしゃるので、いいものを出し続けることを第一に考え、口コミ頼みで頑張っています。いいものを出し過ぎて、収益はギリギリですが」と笑う井筒延彦店長。ランチは2カ月ごとにメニューを入れ替え、ディナータイムには「本日の推奨品」として、シャコの握りやホヤ塩辛、活ホッキといった旬のメニューを提供している。

ボタンエビやウニ、イクラ、ホタテ、ズワイガニなど12貫のセット「竹握り」(1,750円)と「かに汁」(480円)(写真はイメージ)

いいネタが入った金曜日には、当日捕れたばかりの活魚を朝〆にした握りや刺し身を出すことも。朝〆シリーズでは高級魚のカンパチや鯛を入荷することが多いので、金曜日に来店する際は要チェックだ。

天然木を生かした温かみのあるテーブル席。価格はリーズナブルでも、高級感が漂う店構え

寿司に刺し身、海鮮ちらしや焼魚も豊富

ディナーメニューは15時から注文でき、寿司のほかにも、刺し身盛り合わせの「料理長盛り」(3点980円)や、「海鮮ちらし」(1,200円)、脂がのった「自家干しほっけ(大)」(960円)ほか、北海道の魚介のうまさを堪能できるメニューが多彩にそろう。

北海道各地の地酒も扱っており、小林酒造「北の錦 北斗随想」、国稀酒造「国稀 鬼ころし」、碓氷勝三郎商店「北の勝 鳳凰」などが銚子(小)で460円から。水に恵まれた北国の酒と海の幸との相性の良さを、じっくり確かめてほしい。

●information
鮨処 焼処 魚一心 東急百貨店
住所: 北海道札幌市中央区北四条西2丁目 さっぽろ東急百貨店10Fレストラン街「ダイニング ダイニング」内
営業時間: 11:00~22:30
定休日: さっぽろ東急百貨店に準ずる