アプリ「CASIO WATCH+」が大きく進化
また、スマートフォンリンク機能を持つEDIFICEおよびSHEENの対応アプリ「CASIO WATCH+」が、この5月にアップデート。新しい時刻情報取得技術「Accurate Time System」(アキュレイトタイムシステム)を利用できるようになった。この新技術について、カシオ計算機 時計事業部モジュール開発室の西尾豊一氏は語る。
西尾氏「従来のCASIO WATCH+は、接続したスマートフォンが持つ時刻情報をもとに、時刻調整やワールドタイムの計算、転送を行っていました。
対してAccurate Time Systemでは、インターネット上のタイムサーバーから正確な世界標準時を取得します。これとスマートフォンが持つ位置情報を照合して、タイムゾーンによる時差やサマータイムルールを適用し、現地時刻を生成します」
時刻取得のタイミングについても、
西尾氏「1日を4分割して、そのタイミングで時刻を自動調整します。時計とスマートフォンを接続しておけば、ユーザーはそれ以降、特に何も操作をすることなく、時計を常に正確な時刻で維持できるわけです」
スマートフォンリンクの未来像について、増田氏は次のように語る。
増田氏「現在は時計とスマートフォンをBluetoothで接続していますが、将来的には、LTE(Long Term Evolution:次世代高速携帯通信規格)のような技術で接続することも視野に入れて研究を進めています。このような通信は、高速である代わりに電力の消費量が大きいのですが、時刻情報の取得は一瞬なので、将来的にはソーラー駆動でもまかなえるようになるでしょう」