LINEモバイルは業界変動を起こす可能性も!?
LINEモバイルであれば、5000万以上の国内ユーザーに向けて「LINEモバイルなら格安料金でスマホが使える。もちろんLINEも使えます」といったメリットを伝えやすい。実は「このLINEが使えます」というのは大きな材料で、他のMVNOでも「格安通信を利用してもLINEが使えるか?」といった問い合わせは結構多いのだという。このほか、日頃から慣れ親しんだサービスを提供する会社であれば、乗り換えに向けた心理的障壁は他社より低くなるだろう。
リアル店舗でのサポートについては現段階ではアナウンスされておらず今後の動きに注目したいが、LINEビジネスアカウントを活用し、サポート体制も整えていくようだ。LINEモバイルの持つ可能性を考えると、既存のMVNOにとって、脅威になりえるだろう。
サービスも脅威になるかもしれない。LINEモバイルでは、LINEをはじめFacebook、TwitterといったSNS、LINEミュージックの利用データ量は"アンリミテッド"として、使い放題になる。料金面でも、利用可能データ量こそ現段階で不明だが、業界最低水準の月額500円からの利用を想定する。"格安通信"を謳い文句に加入者を獲得してきた既存のMVNOにとって、今後発表されるプラン次第では顧客が奪われかねない材料となる。
LINEモバイルではLINEアプリにおけるトークやタイムライン投稿・閲覧、無料通話の利用ついてデータ通信量をノーカウントに。Facebook、TwitterほかLINEミュージックの利用についても同様の扱い |
こうした一連の材料を見ていくと、LINEモバイルはMVNO市場を激変させるかもしれない。LINEモバイルの参入に危機感を募らせるMVNOの姿が想像されるが、実際には、どう認識しているのだろうか。