シニアの方も利用できる製品に
記者説明会の最後に、PFUの先行技術開発統括部フェローの小箱雅彦氏、ドキュメントイメージユニット国内営業統括部(兼)パートナービジネス営業部統括部長の松本秀樹氏、そしてエイトブランディングデザイン代表の西澤明洋氏の3人が登壇し、質疑応答の時間が設けられた。
iPhone 6s Plus/6 Plusへの対応について松本統括部長は「どうしてもコンパクトにしたいということと、販売台数等々の関係でこの辺は非常に葛藤したんですけども現時点でPlusは対象外にしております」とコメント。また、Androidへの対応について小箱フェローは「Androidについてはずっと考えていました」としながらも、「端末によってカメラを搭載している位置にバラつきがありすぎるため、とりあえずiPhoneのみで。今後は製品の反応を見ながら対応させていきたい」と答えた。また販売台数について聞かれると、松本統括部長は「少なめに見て、2年間で5万台は最低でも売っていきたいと思います」との味方を示した。
コンセプトについては、西澤氏が応じ「Omoidoriを使う方はシニアの方々だったりすると思う」と高年齢ユーザーの利用も想定していたことを明かした。その上で同氏は「そういう方々にも直感的に分かってもらいやすい。プロダクトそのものが立ってくるというよりは、アルバムの思い出をデータ化して思いを皆さんと共有することで、ハッピーな世界が生まれるんだ、というところまで表現したかった」と話した。
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スマートフォンのカメラやデジカメなど、写真はデジタルなものが当たり前になりつつある。しかし、その一方でアルバムや記念写真など、家族や友人といった複数人で思い出を共有する方法としての紙焼き写真の存在はまだまだ大きい。Omoidoriの登場で、紙の写真が新たにデジタルデータとして活用できる道が開かれたのではないだろうか。