「Wスキャン」技術で写真を2回撮影し合成
Omoidoriは通常のたたんだ状態でH152×W112×D32mmとポータブル。撮影時は本体にiPhoneを装着してから開いてテント状にし、アルバムの写真にかぶせて暗室状態にした上で行うようになっている。アルバム写真のテカりを抑えて撮影するために使われているのが、PFUが特許出願中という独自技術の「Wスキャン」。本体に内蔵している4つのLEDフラッシュの2個ずつを使って、写真に2方向から光を当てて2回撮影。撮った2枚から、瞬時に反射していない部分を取り出して合成し1枚の写真にするというものだ。
Omoidoriの専用アプリでは、写真に印字された日付を認識してExif情報を撮影当時のものに変更する日付認識機能や、顔向きを自動検出して写真を正しい向きに回転する顔向き補正機能を搭載。加えて、自動トリミング機能や赤目補正機能も用意されている。なお、対応している写真サイズはL版と2L版で、2L版の場合は写真の左右をそれぞれ撮影することで、アプリ側で自動的に結合してくれる仕組みだ。
アプリには撮影・写真補正以外にも取り込んだ写真を楽しむための共有機能やプリント機能も。共有機能ではiPhoneで通常撮影した写真と同じようにメールやSNS、iCloudなどを使ってシェアできる。プリントについては富士フイルムとエンドースメント契約をしており、同社のプリントサービスを使って写真のプリントや写真集が作成できるようになっている。
対応しているiPhoneは6s/6/SE/5s/5で、対応OSはiOS 8.0以降。iPhone 6s Plus/6 Plus、Androidには対応していない。電源については単4形電池2本を使用、これで約1,000枚までのスキャンが可能だという。またオプション品として、たわんだ写真の上にかぶせてプレスし、平面の状態で撮影できる「フォトプレッサー」を税込み2,700円で販売する予定。