企業とのコラボはグローバルエージェンツにとっても商機

グローバルエージェンツは企業にプロモーションの場を提供することで、食器や家電などを格安もしくは無償で取り揃えることができる。有名ブランドの食器や、最新の家電などで共用スペースの設備が充実すれば、入居者に対するアピールにもなるというわけだ。

ネイバーズ二子玉川の共用キッチン。コラボしているル・クルーゼの食器やパナソニックの電子レンジなどが使用可能だ

同社の取り組みとして興味深いのは、ソーシャルアパートを使ってマーケティングを実施したい企業をサポートするというビジネスモデルを構築していることだ。共用スペースに製品を納入し、その使用感や改善点などを知りたい企業に対して、グローバルエージェンツは場所を提供するほか、製品のアンケート調査も実施可能な体制を整えている。こういった案件では1~2件の実績があり、企業からは好評だったという。

物件増加でプラットフォームとしての価値が向上

グローバルエージェンツの目標は、2020年までに直営5,000室を達成すること。地方や海外にも積極的に展開する方針を掲げる。この目標を達成できれば、ソーシャルアパートのビジネスプラットフォームとしての価値は、量的にも面的にも増大する。海外の物件で製品のプロモーションやマーケティングが可能となれば、同社とコラボレーションをしたいという企業は更に増え、企業とのコラボがグローバルエージェンツの新たなビジネスの柱に育つ可能性も出てくるだろう。