シャープネス至上主義者に

FE 85mm F1.4 GMの描写傾向はフォーカス部から全力でパキパキであるため、好みの描写やボケ味から選んでいくと、かなり悩ましい。フォーカス部から前後にふんわりが好きであれば、同じ85mmの単焦点には、カールツァイスのBatis 1.8/85やソニーAマウントのPlanar T* 85mm F1.4 ZAという選択肢もある。シャープネス至上主義であれば、FE 85mm F1.4 GMといった流れだろうか (もちろん、すべてを購入し、状況に応じて使い分けるのもいい)。

同時期に発売されるFE 24-70mm F2.8 GM (SEL2470GM) は「細かいことはいいから迷わず買おう」というレンズだが、FE 85mm F1.4 GMは、比較して悩み抜いて選ぶ類いではないだろうか。じっくり悩み、腰を据えてポチったのであれば、ショット直後にドヤ顔になっていることだろう。

フレアとゴーストについては、テスト中の遭遇はなかった。絞り優先 F5 1/8000秒 ISO160 AWB スタンダード

車両のヘッドライトで意地悪なテスト。少しゴーストが生じている。マニュアル F8 1秒 ISO500 AWB スタンダード

オマケ:「α7」でもテストしてみた

最後に「α7」での撮影データを見てみよう。ボディの更新タイミングに迷っているα7やα7 II、α7sユーザーでも、レンズは欲しいと考えているのであれば、FE 85mm F1.4 GMは期待を裏切らない。今以上にイメージセンサーの性能を引き出してくれるはずだ。

カンタンなテストになってしまったが、左上から時計回りにF1.7、F2.5、F4。開放付近からパキパキしている描写はそのままだ