解像感、発色とも好印象
撮像素子にはAPS-Cサイズの有効2,420万画素CMOSセンサーを、画像処理エンジンには「DIGIC 6」をそれぞれ新搭載。キットレンズによる撮影では、被写体の細部までをきっちりと再現できる解像感の高さと、適度にメリハリがあってヌケのいい発色に好印象を受けた。
感度はISO100~25600に対応。高感度ノイズは目立たないように抑えられ、ISO3200程度でも十分に実用的に感じた。画質関連の新機能としては、カメラ内で歪曲収差補正が可能になったことや、上位機と同じくピクチャースタイルに「ディテール重視」が加わったことが挙げられる。
さらに、連写と合成によってノイズを抑えるマルチショットノイズ低減機能や、蛍光灯などのチラツキによる露出のバラツキを避けるフリッカーレス撮影、マニュアル露出モードでの露出補正などにも対応した。
今回の試用では、クリアな画質と軽快なレスポンスによって、狙いどおりの写真を撮ることができた。視野率100%のファインダー撮影と液晶モニターによるライブビュー撮影の2つをシーンに応じて使い分けられ、そのどちらもがスピーディで快適であることはEOS 80Dの大きな魅力だ。写真撮影にこだわる人に、幅広くおすすめできる。