表示レスポンスが向上したライブビューAF
ライブビュー時のAFについては、前モデルEOS 70Dから「デュアルピクセルCMOS AF」を受け継いでいる。ひとつひとつの画素が独立した2つのフォトダイオードで構成され、全画素が撮像と位相差AFの機能を兼ね備えるセンサー技術だ。そのうえで、読み出し速度の向上とアルゴリズムの改良によってライブビュー表示のレスポンスを高めている。
前モデルEOS 70Dのライブビューの場合、シャッターを切った直後に液晶モニターがブラックアウトし、次のシャッターを切れるようになるまで数秒待たされるという弱点があった。いくらAFが高速でも、動きのあるシーンをライブビューで連続的に撮るのは困難だった。だがEOS 80Dでは、ライブビュー撮影直後の液晶ブラックアウトが大きく低減。単写でも連写でも、ライブビュー表示を見ながら軽快に撮影可能になった。
ファインダーの強化も見逃せない。新しいペンタプリズムファインダーは倍率0.95倍、視野率約100%に対応。EOS 70Dの視野率約98%から拡大し、正確なフレーミングで撮影できるようになった。「インテリジェントビューファインダー」と呼ばれるファインダー内に組み込まれた透過型液晶によって、AF測距点や格子線、電子水準器などをファインダー像にオーバーレイ表示できる点は、これまでどおりのメリットだ。
ボディのデザインは従来路線を踏襲しつつ、約25gの軽量化を実現。細かい部分では、天面ペンタプリズムのデザインや、スピーカーの位置、背面ボタンの形状などが改良されている。