米Yahoo!傘下の写真共有コミュニティFlickrは、プロ・アマ問わず、数多くの写真家が作品を披露したり、ストックしておける場となっている。

容量無制限で無料であることから、写真を蓄積する場としてはGoogleフォトの方がよいソリューションだと感じているが、個人的にはブログなどへ掲載する際の使い勝手の良さ、フル解像度の写真を保存しておくことができるメリットから、筆者はFlickrを好んで使っている。

Appleのカメラは、このFlickrのコミュニティで、iPhone 4登場以来、長年「最も人気のあるカメラブランド」の座を獲得し続けている。こちらのページで、Flickr内のカメラランキングが見られるが、iPhoneがトップの座を譲らないでいるのだ。

おそらく今後も、最も影響力のあるカメラとして、iPhoneはその地位を磐石なものにしていくことになるはずだ。

iPhoneのカメラは、その性能が揃っていたが故に、同じ結果が得やすいため、 iPhoneアプリでの共有や加工の分野が発達した。異なるカメラを搭載しているAndroidデバイスの間では、たとえアプリが同じであっても、写真の撮影範囲や色味の関係で、同じ結果が得られるとは限らないからだ。

ただ、iPhoneにも様々なカメラが混在する環境が存在するようになった。iPhone 6s・iPhone 6s Plus・iPhone SEが搭載する1,200万画素のカメラ、iPhone 5s、iPhone 6、iPhone 6 Plusの800万画素カメラ、それ以前の機種の画素数もセンサーサイズが小さなカメラと、3パターンがある。

今後、カメラを活用したアプリの発展は続いていき、画像解析や認証といった用途で、個人的な楽しみを超えて、医療や科学といった分野にも波及が加速していくだろう。そうした際に、カメラの性能が揃っているメリットを活用できるかどうかは、重要な要素になるはずだ。