今日は、Appleのカメラについての話だ。

直近に発売されたiPhone SEとiPad Pro 9.7インチモデルには、iPhone 6sと同じ1,200万画素のiSightカメラが搭載された。4K動画の撮影をサポートするAppleのiSightカメラのラインアップが拡大されたことになる。

同じセンサーのカメラを搭載していながら、iPhone SEにはレンズの出っ張りがなく、iPad ProにはiPhone 6sと同じように、出っ張りがあるデザインとなった。Appleに話を聞くと、「本体の厚みとカメラモジュールのサイズの問題」との答えが返ってきた。つまり、厚さ7.6mmのiPhone SEには収まり、7.1mmのiPhone 6sには収まらないカメラモジュールであることから、6.1mmのiPad Proで出っぱるのは無理もないこと、というわけだ。

自撮り用のFaceTimeカメラについては、iPhone SEについては120万画素に据え置かれた。もしも自撮りにこだわるのであれば、iPhone 6sを選ばなければならない。

3月21日に開催されたスペシャルイベントでのフィル・シラーのプレゼン。9.7インチiPad Proのカメラ機能を紹介

面白いのはiPad Proへの1,200万画素カメラの搭載だ。12.9インチのiPad Proには、800万画素のカメラが搭載されているが、iPadは1,200万画素にこだわった。iPad Proは、A9Xプロセッサを搭載し、いずれのサイズでも4Kビデオ3ストリームを同時に流しながらの編集ができる。

1,200万画素を搭載した9.7インチiPad Proでは、4kビデオ撮影から編集までを1台でこなすことができるワークフローを組むことができるようになった。もちろん、より高い画質が求められるシリアスな現場での活躍はないだろうが、4Kでのテストシュートと荒編集ぐらいであれば、あるいはそのクオリティで十分な用途であれば、期待できるソリューションになり得る。