『アイカツ!』とは違う形の関係性

虹野ゆめ

――『アイカツスターズ!』主人公の虹野ゆめは、『アイカツ!』シリーズ3番目の主人公。どのように『アイカツ!』らしさを出していき、またかつての主人公との違いはどのように出していったのでしょうか。

中村 これまでの主人公、星宮いちごも大空あかりもキュートタイプなので、ゆめもキュートにしようとは決まっていました。主人公は子どもたちが自分を投影するキャラクターですので、個性的というよりも、感情移入がしやすい見た目のキャラクターにしています。

中屋 ゆめは、いちごやあかりより喜怒哀楽が激しいキャラクターになっています。感情がわかりやすい元気な子なので、より愛着が湧くかなと思います。

中村 今回、データカードダスのCGもリニューアルにより表現力がアップして、髪の動きや表情が豊かになっています。そのあたりもぜひ違いを楽しんでいただきたいですね。

――ゆめの周りのキャラクターについてもお聞きします。桜庭ローラについては?

桜庭ローラ

中村 ローラはゆめと親友なんですが、同じ組のトップの座を目指すライバルということで、これまでの『アイカツ!』とは違う形の関係性を目指しております。友だちでもあるけど、ちゃんとライバルでもある。今回、3種類のステータスによって制服が違っていたり、いままでと比べて、競い合う要素が目に見える形になっているので、いままでと違った友だちとの距離感を出していきたいと思っています。

――七倉小春、早乙女あこについては。

中屋 小春とあこは、アニメサイドから「こういった子が欲しい」というお話をいただいてから提案したキャラクターです。『アイカツスターズ!』では、「マイリトルハート」、「スパイスコード」、「シャイニースマイル」、「ロマンスキス」と4つのタイプとブランドがあり、ゲームでもそれぞれのタイプで遊べるキャラクターを人数分ほしいなとは思っておりました

――憧れのトップアイドル・S4の白鳥ひめ、如月ツバサ、二階堂ゆず、香澄夜空はどういった形で関わってくるのでしょうか。

中屋 『アイカツスターズ!』の舞台、四ツ星学園には、アイドルとしての得意分野に特化した「4つの組」があります。歌を追求する「花の『歌組』」、演技を追求する「鳥の『劇組』」、ダンスを追求する「風の『舞組』」、モデルを追求する「月の『美組』」。そして各組のトップスターとして君臨するのがS4と呼ばれる4人です。これまでの『アイカツ!』ですと、いちごの「エンジェリーシュガー」やあかりの「ドリーミークラウン」のように、キャラクターそれぞれにドレスのブランドが設定されていましたけど、『アイカツスターズ!』では、S4の4人が4つのブランドを担っている状態です。実はゆめは最初はブランドを持っていないんですよ。これはアニメを観てのお楽しみということで(笑)。

白鳥ひめ

如月ツバサ

二階堂ゆず

香澄夜空

中村 『アイカツ!』では、神崎美月というトップアイドルが一人いて、いちごはそこを目指すという内容でしたが、今回はそれぞれ歌や劇など、自分らしいアイドル活動として描いています。組活動を通して「私だったら◯◯組に入って……」と膨らませてもらいたいですね。