LAVIE Desk All-in-oneシリーズの大きな特徴として、その充実したAV機能があげられる。なかでもフラグシップモデルとなるDA970/DABは地上/BS/110度CSのデジタル3波チューナーを4基も装備するなど、贅沢な仕様になっている。最大4番組まで同時録画が可能なので、同じ時間帯に見たい番組が複数重なっても安心だ。今回試した限りでは、同時録画時のレスポンスもよく、チューナーやチャンネルの切り替えなどの操作も気持ちよくできた。
ちなみに、従来モデルは背面にタッチパッドを搭載したリモコン「タッチパッドリモコン」が付属していたが、新モデルでは家庭の薄型テレビなどについてくるような一般的なリモコンに置き換えられている。タッチパッドリモコンは離れた距離からタッチ感覚で操作できてWindows 8のタイル型メニューではそれなりに便利だったのだが、Windows 10のUIではあまり必要性を感じないので妥当な変更だと言えるだろう。
本機の多彩な機能の中でテレビ機能とともに注目したいのが、ディスプレイの上にある格納式のインテルRealSense 3Dカメラだ。深度センサを搭載しており被写体の奥行きを検出できるため、ユーザーの顔の位置や動きなどを高精度に認識することが可能。アプリ側が対応していれば被写体の3Dデータも作成できるという。一般的なWebカメラとの違いを手っ取り早く知るには、プリインストールされているチュートリアルアプリを試してみることをお勧めする。カメラの前に手をかざしたり、振ったりすることで、画面上の3Dオブジェクトを動かすことができ、ちょっとしたゲーム感覚で楽しむことができる。
このカメラを使うことで、本機はWindows 10の注目機能の一つである生体認証機能「Windows Hello」も利用することが可能。あらかじめ端末に自分の顔を登録しておけば、カメラの前に顔を出すだけでスムーズにサインインできるようになる。対応アプリ次第では大きな可能性のあるカメラ機能なので、今後の動向にも注目していきたいところだ。
基本性能の高さが魅力、オールマイティな一台
ここまで見てきたように、本機は高い基本性能と充実したAV機能を兼ね備えた一体型パソコンだ。CPUやメモリが強化されたことにより、これまで以上に快適にアプリやコンテンツを楽しめるようになっている。これ1台あればパソコンでやってみたいことはほとんど実現できると言っても過言ではなく、初心者からヘビーユーザーまで安心してお勧めできるオールマイティなPCである。
前モデルからはHDMI端子やリモコンのタッチパッド機能など、省略された機能もいくつかあるが、その分本体のシェイプアップが進んで質量が1kg前後減った。またデザインが変更されて見た目もよりスマートに生まれ変わっている。リビングや自室に置く高性能な一体型パソコンを探している人には、ぜひ注目してほしい製品だ。
製品名 | LAVIE Desk All-in-one DA970/DAB |
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CPU | Intel Core i7-6567U(3.30GHz) |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 4TB HDD |
光学ドライブ | BDXL対応ブルーレイディスクドライブ |
グラフィックス | Intel Iris Graphics 550(CPU内蔵) |
ディスプレイ | 23.8型ワイド(1,920×1,080ドット) |
インタフェース | USB 3.0×3、USB 2.0×2、ヘッドフォンマイクジャックなど |
カードスロット | SDXC対応カードスロット |
ネットワーク | IEEE802.11ac/a/b/g/n準拠の無線LAN、Bluetooth 4.0、10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T準拠の有線LAN |
本体サイズ、重量 | W544×D220×H418/445mm(ディスプレイ最小傾斜時)、約9.8kg |
OS | Windows 10 Home 64bit |
店頭価格 | 税込257,900円前後 |