実用的な光学3倍ズーム

ZenFone Zoomのカメラ機能はアイコンタッチに加え、側面のシャッターボタン長押しでも起動する。画面オフの状態からも長押しで起動でき、起動してAFが動作するまでは3~4秒程度。高速というわけではないが、スマホカメラとしては一般的なレベルだ。

右側面。シャッターボタンや録画開始ボタン、ズームボタンが並ぶ

カメラのUI。ズーム時には倍率が表示される

ズーム操作はボリュームボタンで行う。ズーム速度は比較的ゆっくりだ。画面のピンチイン・アウトでもズームはできるが、追従性がイマイチよくない。ズームボタンの方が使いやすい印象だ。

AFはレーザー補助光を使うレーザーAF方式。基本的な仕組みはコントラストAFと同様だが、実際に使った印象は高速というほどでもなく、マクロ域のAFはあまり速くない。レリーズタイムラグの長さやシャッター音の大きさも、スマホではなくカメラ機として捉えると気になるところだ。

マクロ性能はワイド端で実測5cm、テレ端で30cm程度だろう。公称通り、手ブレ補正は強力。しっかり構えれば、ワイド端でシャッター速度1/8秒ならだいたいブレない写真が撮れる。動かないものであれば、被写体ブレの心配がないので、食事を撮影してSNSに投稿するなんてシーンに便利。料理に自分の影が入らないように、少し離れた位置からズームして撮るというワザも使える。

それぞれズームのワイド端とテレ端。被写体に近寄れないようなシーンでは特に有効

ワイド端で1/8秒程のシャッター速度であれば、手ブレを十分抑えられる

テレ端、1/12秒で何枚か撮影したうちの1枚