――この春に卒業を迎え、4月からは大学へ進学されるかと思います。ほぼ唯一無二の存在だった"女子高生社長"という肩書きが外れ、よくいる"学生起業家"になってしまいますが、その点はどのように考えていますか?
椎木さん "女子大生社長"という名前は使わないと思います。それに、これまでと同じように女子大生を束ねるつもりもありません。大学生のインフルエンサーを束ねて、プロモーションのお手伝いをしていただくことはあるかもしれませんが、少なくともかなりの労力を注ぐ、ということはないでしょう。
一方で、女子高生マーケティングはしっかりと続けるつもりです。今の時点で下は中学2年生の子までマーケティングの場に参加してもらっているんですが、その子たちに下の子を誘ってもらって、同じ枠で世代をどんどん交代させていけば同じことはできます。自分はプロデューサーとして、実際にお願いするのは次の世代ですね。
――10年後、20年後、30年後の目標はありますか?
椎木さん 22歳で上場したいなと思っているんです。だから28歳は、6年経っていることになりますね。色々やりたいことはあるんですけど、ちょっと真面目過ぎることなのであまり話したくないです(笑)。上場してから、色々発表するつもりです。
(具体的には…?との問いに)真面目なことを、社会貢献的なことを考えているんです。よく言われてることですけど、真面目な人が真面目なことを言っても面白くないって話があるじゃないですか。
私はそれほど「良い人そうじゃない」と思われていると思うので、そういう人間が良いことをやって、注目が集まれば嬉しいかなとか考えています(笑)。
(なぜ社会貢献系なのかとの問いに)向井理さん主演の映画(僕たちは世界を変えることができない。)が小さい頃、5年ほど前にやっていたんです。世界を変えてやろう!って映画で、「何もしないじゃなく、ちょっとでも動けば、ちょっとだけ世界は変わる、そういう世の中があるんだ」と感銘を受けました。
映画の元になった「あおぞらプロジェクト」というチャリティ団体があって、そこに入会したいと連絡したんです。そうしたら「さすがに中学生は無理だから、大学生になったら来て」と言われんですよ。だから、入りたいじゃなくて、作ろうと。
(20年後は?) 38歳ですか……一番やりたいことがある時期なので、言えませんね(笑)
(30年後は?) 50歳前後ですよね。その頃になると父の今の年齢とほとんど変わりません。中学生の頃から、常に考えているんですが、父親を超えていたいと願っていますし、超えられると思っています。父にも「超えてもらわないと困ると」言われていますし(笑)。