今回試したLIFEBOOK AH90/Xは、前モデルに搭載されていた省電力なUシリーズではなく、パフォーマンスを重視したSkylake世代のクアッドコアプロセッサ、Intel Core i7-6700HQ(2.60GHz/ターボ・ブースト時最大3.50GHz)が搭載されている。グラフィックスはCPU内蔵のIntel HD Graphics 530で、メモリは標準で8GB、ストレージは1TBのHDD(Serial ATA、5,400回転/分)だ。

そこで、いくつかのベンチマークを実行して試用機のパフォーマンスを測ってみることにした。まず、Windows 10のシステム評価ツール「WinSAT.exe」では、次のような結果になった。

WinSAT.exeの結果

プロセッサ 8.2
メモリ 8.2
グラフィックス 6.2
ゲーム用グラフィックス
ハードディスク 5.9

「WinSAT.exe」の結果

結果を見ると、プロセッサやメモリが非常に高いスコアになっている。グラフィックスも前モデルが5.6前後だったので大きく向上している。

続いてPCの総合的なパフォーマンスを見るPCMARK 8 HOME ACCELERATEDでは、下図のようになった。

PCMARK 8 HOME ACCELERATED 3.0スコア

HOME Score 2795
Test duration 44min 39s
Web Browsing - JunglePin 0.38747s
Web Browsing - Amazonia 0.16094s
Writing 9.14277s
Casual Gaming 33.72fps
Video Chat v2 / Video Chat playback 1 v2 30.01fps
Video Chat v2 / Video Chat encoding v2 59.00000ms
Advanced Photo Editing part 1 0.26444s

「PCMARK 8 HOME ACCELERATED」のベンチマーク結果

ストレージがHDDということもあってWritingの値がイマイチだが、その他は高めの数値が出ており、全体としてみると、据え置き型A4ノートPCとしては良いスコアが出ている。

次に、3DMARKも試してみたところ、高性能PC向けの「FIRE STRIKE」が861、ミドルレンジPC向けの「SKY DIVER」が3653、普及帯PC向けの「CLOUD GATE」が6829、モバイルデバイス向けの「ICE STORM」が52751となった。CPU内蔵のグラフィックスということもありディスクリートグラフィックスに比べれば控えめな結果だが、ある程度負荷がかかるゲームでもそこそこ快適に楽しめそうだ。

「3DMARK」のベンチマーク結果

そこで、ゲーム系のベンチマークテストも実施してみることに。まず、ドラゴンクエストX ベンチマークソフトでは次の結果になった。

■「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」ベンチマーク結果
グラフィック設定 1,280×720ドット 1,920×1080ドット
低品質 8391(とても快適) 6137(快適)
標準品質 7162(とても快適) 5049(快適)
最高品質 6447(快適) 3870(普通)

「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト」のベンチマーク結果

続いて、「ファイナルファンタジー XIV 新生エオルゼア キャラクター編」では次の通りになった。

■「ファイナルファンタジー XIV 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」ベンチマーク結果
解像度/品質 1,280×720ドット 1,920×1080ドット 3,840×2,160ドット
標準品質(ノートPC) 6184(とても快適) 3295(やや快適) 1019(設定変更が必要)
高品質(ノートPC) 3804(快適) 2057(普通) 607(動作困難)
最高品質 2798(やや快適) 1449(設定変更が必要) 444(動作困難)

「ファイナルファンタジー XIV 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」の結果

結果を見ると、フルHDでも品質を落とせばある程度快適にプレイできることがわかる。本機の位置付けを考えれば十分な性能と言えるだろう。

次に、「CrystalDiskMark」でストレージ性能を計測してみたところ図のようになった。シーケンシャルリード/ライトともに100MB/s前後で、SSDに比べれば見劣りはするものの、2.5インチHDDとしてはなかなか高速な方だ。

「CrystalDiskMark」のベンチマーク結果