万人向けではないが、キー入力主体のセカンドマシンとして実用的

ポータブックは、独自のスライドアークキーボードを採用したユニークなモバイルノートPCである。PCとしてのスペックは決して高いわけではないが、Officeアプリで文書を作成、Webサイトの閲覧、インターネット動画の視聴といった程度の使い方なら十分な性能だ。

ストレージ容量が小さいため、Windowsのアップデートにも領域が足りなくなることがあるが(その場合はSDメモリーカードなどを利用すればよい)、「Office Mobile プラス Office 365 サービス」がバンドルされているので、1TBのOneDriveオンラインストレージが1年間利用可能だ(その後もOffice 365サービスを延長すれば利用できる)。OneDriveを活用することで、ストレージの小ささもある程度カバーできるだろう。

実売で90,000円前後という価格は、スペックだけで判断すると高く感じるが、8型クラスの筐体で12型相当のキーボードを使えるというのは、本製品にしかないアドバンテージだ。気軽に持ち歩けてキー入力が快適なセカンドマシンが欲しいという人なら、本製品を検討してみてはいかがだろうか。

製品名 ポータブック(品番:XMC10)
店頭予想価格 90,000円前後(税別)
OS Windows 10 Home 64bit
CPU Intel Atom x7-Z8700(1.6GHz)
メモリ LPDDR3-1600 2GB
グラフィックス Intel HD Graphics(CPU内蔵)
ストレージ eMMC 32GB
光学ドライブ ×
ディスプレイ 8型ノングレア液晶・1,280×768ドット
タッチパネル ×
有線LAN ×
無線LAN IEEE 802.11b/g/n
Bluetooth Bluetooth 4.0+EDR
Webカメラ 有効約92万画素
主なインタフェース USB 2.0×1、HDMI出力、アナログRGB出力、
ヘッドセット/ヘッドホン端子、SD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロット
バッテリ駆動時間 約5時間
本体サイズ 折りたたみ時:約W204×D153×H34mm
使用時:約W266×D153mm
重量 約830g