「Palmi」と「Moff Band」を紹介する大田義実社長

VAIO代表取締役の大田義実氏は、VAIOのPC以外の新規事業と、今後始める事業についても紹介した。

VAIOでは現在、基幹のPC事業に加え、新規事業として富士ソフトのコミュニケーションロボット「Palmi」の量産や、ベンチャー企業Moffの子供向けウェアラブルバンド「Moff Band」の設計支援と製造を行っている。

これは、VAIOに「卓越した設計/製造技術」、設計や製造技術を支えてきた「経験豊かな人材」、そして「ブランド力」の3つの強みがあるためとする。高密度設計や実装技術、(ソニー時代の)AIBOで培ったロボット製造技術など、「今までPCに活かしてきた技術を、今は新規領域に積極的に展開している」と大田氏は紹介した。

これを踏まえ、今後はものづくりのノウハウを、スタートアップ企業の支援にも活かす。電機・電子機器メーカー向けに電子デバイスやソフトウェアなどを提供するマクニカと協業し、メイカーズ向けにハードウェアの量産支援サービスを支援。VAIOの高密度実装や放熱設計、設計の初期段階から全部署が参画する「上流設計」といった資産を、スタートアップ企業やパートナー企業などに提供する。

「ロボットやIoT機器、セキュリティ業界まで、さまざまな業界から技術や量産の相談を受けている。VAIO新規事業の柱として着実に前進していく」(大田氏)。

VAIOの強み

新規事業の代表格はPalmiとMoff Band

マクニカと協業を発表、技術面でスタートアップを支援する

オリジナルSIMと組み合わせて常時接続を実現した「VAIO S11」

VAIOの世界観で作られた「VAIO Phone Biz」