これまで、Appleは9月にフラッグシップの新製品を発表するサイクルを堅持してきた。ここに、3月発売の小型モデルを投入する刺激策を採ろうというのが、iPhone 5seと呼ばれる新モデルの役割になるとみられる。
現在併売が続いている2013年モデルのiPhone 5sは、米国におけるSIMフリーモデルで16GBモデルが450ドル、32GBモデルが499ドルとなっている。この価格は、2014年モデルのiPhone 6 16GBモデル549ドル、現行モデルのiPhone 6s 16GBモデルの649ドルと整合性が取られている。
iPhone 5seは、このラインアップの中で、450ドルから購入できる価格レンジの製品として登場させる可能性が高い。米国においては、2年契約で16GBモデルは0ドルとなる。すなわち、実質無料でばらまけるデバイスを、最新の仕様にアップデートしよう、ということなのだ。
米国外においては、最新モデルの200ドル値下げを意味するiPhone 5se。中国市場の更なる拡大や、これまでも段階的に値下げしてきたインド、中南米、そして欧州のユーザー拡大にもつながるだろう。
iPhone 5seは、iPhone 5cとは異なる、iPhone 5sを踏襲するデバイスになるとの見方が大勢だ。デザイン、性能面でハイエンドでなければiPhoneではない、というブランド感覚で取り組んでいるはずだ。